ベガルタ仙台からサンフレッチェ広島に完全移籍したGK川浪吾郎。5年ぶりに公式戦出場がなかった2020年を経て、新シーズンは出場機会をつかむべく、3人のライバルとのポジション争いに挑む。

上写真=新加入選手発表会見で広島のユニフォームに袖を通した川浪(写真◎石倉利英)

「勝利に貢献して、タイトルを取れるように」

 茨城県出身で、2010年に柏レイソルU-18からトップチームに昇格した川浪は、期限付き移籍も含めてFC岐阜、徳島ヴォルティス、アルビレックス新潟、ベガルタ仙台でプレー。仙台での3年間を経て、完全移籍で広島に加入した。

 1月16日の新加入選手発表会見に出席した川浪は、広島については「すごく守備の堅いチームという印象」と語り、「身長、体格を生かした1対1、シュートストップを見てほしい」とコメント。192センチの長身を駆使したダイナミックなプレーをアピールしている。

 仙台での3年間で、J1リーグでの出場はゼロ。それでも「プレーヤーとして常に結果を求められる立場で、心構えや、同じチームの偉大なキーパーたちのプレー、練習に臨む姿勢を学ばせてもらった」という。また「人間として、すごく成長させてもらった。大人の男になれたと思う」とも振り返った。

 ただ20年は、ルヴァンカップでも出場機会がなく(天皇杯は仙台が不参加)、新潟時代の15年以来、5年ぶりの公式戦出場ゼロに終わった。それを踏まえて「去年は出場試合がなかったので、まずはピッチに立つことが目標」と語った川浪は、「チームの勝利に貢献して、タイトルを取れるように頑張っていきたい」と新天地での意気込みを語っている。

 広島のGKは、それぞれに実績がある林卓人、大迫敬介、増田卓也がおり、ポジション争いは激しい。「体格を生かしたプレーが持ち味の、経験豊富なゴールキーパー」と川浪を評した足立修強化部長は、「林、大迫、増田の中に加わり、激しい競争を繰り広げてもらいたい」と語るとともに「持ち前の明るさでチームを盛り上げてほしい」と、ムードメーカーとしても期待を寄せた。

取材・写真◎石倉利英


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