1月5日、FC東京とモンテディオ山形はMF渡邊凌磨が完全移籍でFC東京に加わることを発表した。技巧派MFの渡邊はドイツでのプレー経験もあり、帰国後はアルビレックス新潟、山形で活躍していた。

上写真=渡邊凌磨が山形からFC東京へ。山形では攻撃の軸として活躍した(写真◎J.LEAGUE)

中盤に新たな色づけを

 渡邊凌磨は前橋育英高で高校選手権準優勝、U-17代表として2017年のU-17ワールドカップにも出場したMF。早稲田大に進学したが、ナイキアカデミーへの参加を経てドイツ2部のインゴルシュタットへ。18年に帰国して7月にアルビレックス新潟に加わった。19年いっぱいで新潟を離れて、20年はモンテディオ山形へ。ここでレギュラーの座をつかんで39試合に出場、7ゴールを挙げていた。

「この度、モンテディオ山形から加入することになりました渡邊凌磨です。自分の力を最大限に表現して、チームに貢献できるように頑張っていきます。よろしくお願いします!」とFC東京のファン・サポーターにあいさつ。足元の技術に優れていて、幅広く動き回る豊富な運動量も魅力のアタッカーで、ドリブルもパスも得意で新潟、山形時代には外国人選手との相性の良さも見せていた。見過ごされがちだが、守備のセンスも高く、攻守に渡っていろいろな引き出しを持つオールラウンダーに成長している。

 2021年も長谷川健太監督が継続して指揮を執るFC東京は、主に4-3-3と4-4-2のフォーメーションを併用してきたが、4-3-3のインサイドハーフや4-4-2のサイドハーフにマッチしそうなタイプ。ディエゴ・オリヴェイラ、レアンドロ、アダイウトンという強烈なブラジル人選手の特徴を引き出すパスや、攻守の切り替えの瞬間の鋭い守備で「健太TOKYO」に新たな色を付け加えることができそうだ。自身、J1初挑戦となり、このポジションは東慶悟、安部柊斗、三田啓貴、内田宅哉など層も厚く、競争も激しいが、それだけチーム力の底上げに直結する補強となる。

 山形には1年のみの在籍となったが、ファン・サポーターに愛された。そんな彼らに感謝の思いをつづった。

「ファン、サポーターの皆さん、1年間応援をいただきありがとうございました。短い期間ではありましたが、仲間と共に多くの経験をこの山形でさせていただきました。今回移籍させていただくことになりましたが、山形での経験をFC東京でも糧にし、選手として成長した姿をみなさまにお見せしたいと思います。ありがとうございました」

渡邊凌磨(わたなべ・りょうま)
■ポジション:MF
■生年月日:1996年10月2日
■身長/体重:176cm/70kg
■出身地:埼玉県


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