横浜FCの下平隆宏監督が、12月4日にオンライン会見を実施。新型コロナウイルスの影響でDAZN観戦となった前節の印象や、前回対戦で完敗している次節の相手、サガン鳥栖へのリベンジへの思いを語った。

上写真=前節は指揮を執らなかった下平監督は、3日に現場復帰。鳥栖戦の勝利に意気込んでいる(写真◎J.LEAGUE)

C大阪戦はDAZN観戦

 下平隆宏監督は、11月23日に打ち合わせを行なった関係者が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたため、27日よりクラブとして自主隔離。PCR検査では陰性だったものの、29日の明治安田生命J1リーグ第30節、セレッソ大阪戦には帯同せず、増田功作ヘッドコーチが代行で指揮を執った。その後に保健所から、当該関係者は濃厚接触者にあたらないという連絡を受け、さらにPCR検査で陰性を確認した上で、12月3日にチームに合流している。

 C大阪戦を「自宅で、DAZNで見ていた」下平監督は、ベンチとは連絡を取らなかったものの、スタンドにいるスタッフとは「指示まではいかないですが、感想のようなものを伝えていた」と明かした。自分が指揮するチームの試合を生中継の映像で見て「初めて自分のチームをDAZNで見て、不思議な感じだった」という。

 結果は0-1で敗れて連敗。それでも「時間が経つにつれて難しい試合になったと思いますが、チャンスをつかもうとしている感じがあった。セットプレーでスキを突かれてやられた失点は残念でしたが、全体としては、よくやってくれたんじゃないか」と選手たちの戦いぶりを評価した。

 5日の第31節では、サガン鳥栖とホームで対戦する。消化試合数が同じ鳥栖は勝ち点30の14位で、勝ち点28で15位の横浜FCは、勝てば順位が入れ替わる。その上は消化試合数が異なるものの、13位の北海道コンサドーレ札幌から上は勝ち点差が離れており、残り4試合で少しでも上の順位に行くためには勝利が必須だ。
 
 下平監督は「非常に大事な一戦。僕としては戦争ぐらいのイメージで、絶対に勝たなければいけないと考えています」と言葉に力を込めた。アウェーで対戦した9月の第14節は0-3で敗れており、「本当に悔しい敗戦だった。借りを返せるように、リベンジできるように臨みたい」と意気込んでいる。

 また、ベトナム1部のサイゴンFCへの完全移籍が決まったMF松井大輔については「正直、驚いたが、良いオファーが来たんだな、という感じ」とコメント。ムードメーカーとしての存在感や、頻繁にコミュニケーションを取ることで自分の考えを伝えやすかったことを挙げて「そういう意味では、チームとしては少し痛い」と指摘しつつ、「彼のキャリアを考えれば、またチャンスがめぐってきた。本人の意思を尊重して、快く送り出したい」と語った。


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