11月25日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第3節が行なわれ、横浜F・マリノスは終了間際のゴールで上海上港に1-0で勝利した。横浜FMは無傷の3連勝でグループGの首位を堅持。中2日となる28日には、またも上海上港とグループ第4節を戦う。

上写真=値千金の決勝ゴールを挙げたMF天野(写真◎Y.F.M.)

■2020年11月25日 ACL第3節
(リモートマッチ/@カタール・アルジャノブ スタジアム)
上海上港 0-1 横浜FM
得点:(横)天野純

・上海上港メンバー◎GKチェン・ウェイ、DFユー・ルイ、ワン・シェンチャオ、フー・フアン、ヘー・グアン(74分:ウェイ・ジェン)、MFオスカル、ムレヘマイティジャン・モザパ、アーロン・ムーイ(58分:ヤン・シーユエン)、FWフッキ(68分:リカルド・ロペス)、リー・シェンロン(68分:チェン・ビンビン)、レイ・ウェンジェ(58分:ルー・ウェンジュン)

・横浜FMメンバー◎GKオビ・パウエル・オビンナ、DFティーラトン、チアゴ・マルチンス、小池龍太(53分:松原健)、和田拓也(46分:喜田拓也)、畠中槙之輔、MF扇原貴宏、水沼宏太(63分:仲川輝人)、FWマルコス・ジュニオール(73分:天野純)、エリキ、前田大然(63分:高野遼)

「自分たちのサッカーを見せられた」

 5バック気味に構える上海上港に対し、横浜FMは時折しかけられる組織的ではないプレスを難なくかいくぐり、ボールを動かす時間を増やしていく。上海上港の前線ではフッキとオスカル、リー・シェンロンの3人が位置を入れ替えながら隙をうかがうが、フッキにはかつての迫力はなく、横浜FMにとっての危険な場面はなかった。

 9分にFKから前田、29分にCKから畠中と、セットプレーから惜しい場面もつくったものの、流れの中からはなかなか決定的な形をつくれず、スコアレスで前半は終了。後半開始から喜田を投入するが、なかなか流れは変わらない。51分には小池が右ヒザの痛みを訴え、松原との交代が2枚目のカードとなった。

 互いに流れをつかみ切れない中、上海上港は58分、68分と2枚替えを立て続けに行なう。今大会はJリーグと同様に5人の交代が認められ、両チームとも73分に交代枠を使い切ったが、大きな変化は生まれなかった。

 見せ場は終盤にやって来た。80分、人数をかけてきた上海上港の攻撃に対し、松原がペナルティーエリア内で相手を倒してしまいPKの判定。だが、抜擢されたルーキーが大仕事をする。ゴールマウスを預かったオビが大きな体で目いっぱい横っ飛びし、オスカルのPKを弾き出したのだ。

 このビッグセーブが流れを呼び込んだ。アディショナルタイムに入った90分、左サイドに展開されたボールを高野が持ち出し、得意の左足でクロス。ゴール前で跳んだ仲川のヘディングはGKに弾かれたが、詰めていた天野が押し込んだ。交代出場した3人による先制点はそのまま決勝点となり、横浜FMが第1節からの連勝を伸ばした。

 横浜FMを率いるポステコグルー監督は、「ほとんどの場面で我々が試合をコントロールできたし、自分たちのサッカーを見せられたと思う。PKを与えてしまったが、オビンナが素晴らしいセーブをしてくれた。最後まで勝利を望んでいたし、選手たちがそれに応えて素晴らしい結果を残してくれた。本当に良い試合だったと思う」と話した。


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