柏レイソルのネルシーニョ監督が鹿島アントラーズ戦を前に取材に応じた。シーズンは残り7試合試合となったが、勝利を重ねればまだまだ上位に進出も望める。「全力を尽くす」と指揮官は力強く語った。

上写真=残り7試合で上位進出を狙うと語ったネルシーニョ監督(写真◎Getty Images)

チーム状態を早くリカバーしたい

 新型コロナウイルスの影響により約2週間の活動休止期間を経て、初めて臨んだ前節のサガン鳥栖戦は1-2で敗れた。準備期間が短かく、難しさがあったことは否めない。ただ、指揮官は状況を嘆くのではなく、結果をしっかり受け止め、自分たちがやるべきことにフォーカスしていた。

「まずは、チームの状態をリカバーしたい。シーズン終盤を迎えて、われわれと上位のチームと試合数の違いはありますが、上位に食い込めるだけの試合数が残っている」

 現在、柏は27試合を消化して10位につける。トップ5、そのさらに上にも食い込める可能性を残す。次戦の相手は30試合を消化し、4位につける鹿島アントラーズ。勝ち点は11ポイントの差があるものの、ここで勝利を手にできれば、上位進出への扉を開くことができるかもしれない。

「シーズン前半はなかなか結果が出ずに厳しい時期もありましたけど、ここに来て盛り返してきて上位にいる。技術もしっかりしているし、組織で、前線には決定的な仕事ができる選手もいます。敵地に乗り込んで戦う試合は非常に厳しいものになり、拮抗した展開になるだろうと思いますが、われわれとしても少しでも早くリカバーしたいと思っていますので、しっかり戦いたい」

 しり上がりに調子を上げた相手に対し、柏は2週間の活動休止となるなど、シーズン終盤に難しい状況を迎えた。それでも指揮官は「与えられた環境の中で戦っていく」とその姿勢は変えず、成績について一切の言い訳をしなかった。

 ホームで戦った前回対戦(13節・8月29日)ではゲーム終盤に逆転を許し、悔しい思いをした。鹿島はその試合から波に乗り、勝利をさらに重ねていくことにもなった。言わば柏がアシストした形だが、今回は逆の結果をつかみたいところ。

 さまざまな困難を乗り越えてきたチームは間違いなくタフになっている。故障者も徐々に戻り、残り7試合に全力を注ぐと結束してもいる。

「活動できない期間があり、いまこうしてピッチに戻って仕事ができている。最善を尽くしたい」

 感謝を胸に、指揮官はラスト7に挑んでいく。


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