11月14日、明治安田生命J1リーグは第27節が開催され、川崎フロンターレは鹿島アントラーズとカシマスタジアムで対戦。前半18分に脇坂泰斗のミドルシュートが決まって幸先よく先制。後半にエヴェラウドに同点ゴールを奪われるも、敵地で勝ち点1を獲得した。

上写真=先制ゴールを挙げた川崎フロンターレの脇坂泰斗(写真◎J.LEAGUE)

■2020年11月14日 J1リーグ第27節(@カシマ:観衆13,463人)
鹿島 1-1 川崎F
得点:(鹿)エヴェラウド
   (川)脇坂泰斗

「選手は難しい精神状態でしたが…」

 試合前に鹿島に新型コロナウイルスの陽性者が出たことで試合の開催も危ぶまれたが、予定通り17時にキックオフの笛が鳴った。序盤からアウェーの川崎Fが攻め込む。前半3分には家長昭博のクロスに谷口彰悟がヘディングで合わせるも、ここは鹿島のGK沖悠哉の好守に阻まれる。6分には中村憲剛のパスを受けた脇坂泰斗が右サイドを突破してシュートを打つが、ゴールポストにはね返された。

 その後は鹿島のペースになるも、川崎Fは一瞬の隙を見逃さなかった。前半18分、相手のパスミスを奪った脇坂がドリブルで相手陣内を進み、右足でシュート。これがゴールネットを揺らして、川崎Fが先制点を奪う。

 同点ゴールを狙う鹿島の反撃に遭い、前半22分には上田綺世に強烈なヘディングシュートを浴びるも、GKチョン・ソンリョンが好セーブで点を許さない。37分にはエヴェラウドに至近距離からFKでゴールを狙われたが、枠を外れて1点リードのまま前半を折り返した。

 後半、追加点を狙う川崎Fは、13分に中村憲剛がゴールに迫るも得点ならず。19分にはその中村に代わって大島僚太がピッチへ。27分には大島がふわりとしたシュートを放つも、ゴールの上に外れた。

 すると、後半30分に失点。広瀬陸斗のクロスからエヴェラウドにヘディングシュートを打たれ、一度はGKチョン・ソンリョンが阻むも、こぼれ球を再びエヴェラウドに押しこまれた。

 川崎Fは勝ち越しゴールを狙い、終盤には最前線に山村和也を投入するも、後半43分の山村のシュートはGK沖に阻まれて、2点目とはならず。そして試合終了のホイッスルが鳴った。

 試合後、鬼木監督は「前半に良い形で点を取れたので、できれば勝って帰りたかったけれど、今日はアウェーで試合が行なわれるかどうかという難しい状況。選手は本当に難しい精神状態でしたが、しっかりと勝ち点1を持って帰れるので、これをポジティブにとらえて、次に向かっていきたいです」と、試合開始前の新型コロナウイルスの影響にも触れ、その中でも勝ち点を獲得した選手を称えた。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE


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