サッカーマガジンWEBも参加する「DAZN Jリーグ推進委員会」で、メディア横断企画「DAZN Jリーグ推進委員会 月間表彰」を実施している。当サイトでは、明治安田生命J1リーグにおいて、最も優れたゴールを表彰する「月間ベストゴール」受賞者へのインタビューを掲載する。10月の受賞者は、横浜F・マリノス戦で加入後初ゴールを決めたセレッソ大阪のFW豊川雄太。9月のMF清武弘嗣に続き、2カ月連続でC大阪からの受賞となった。

上写真=10月のベストゴールを受賞したセレッソ大阪FW豊川雄太。祝福するのは9月の受賞は清武弘嗣(写真◎J.LEAGUE)

2020年10月 明治安田生命J1リーグ月間ベストゴール
豊川雄太(セレッソ大阪)

 10月17日の第23節、横浜F・マリノス戦。67分の得点で2-0とリードを広げたセレッソ大阪は、立て続けに3点目を奪った。66分に交代出場した豊川が2人のDFの間から前線のスペースに走り、DF片山瑛一のロングパスを受けると、エリア外の右サイド、約25メートルの距離からループシュート。ボールは前に出ていた横浜FMのGK梶川裕嗣の頭上を破り、ファーサイドに吸い込まれた。

 オイペン(ベルギー)から完全移籍で加入した今季、8月から負傷で約2か月間、戦列を離れたこともあり、なかなか結果を残せなかった。待望の加入後初ゴールに喜びを爆発させた豊川は、80分にもチーム4点目を決め、4-1の大勝に貢献すると、これを機に3試合連続ゴールと調子を上げている。今回の受賞者インタビューでは、ゴールに至るまでの動き出しへのこだわりや、ベルギーで変わったゴールへの意識などを語ってくれた――。

――片山選手からのパスの直前、ディフェンダー2人の間にポジションを取っていました。

豊川 どちらにも捕まらない、あのような位置に立つことは常に意識しています。ファーストチョイスは相手の背後のスペースで、あのときは『自分の前にいる選手の背後を狙えるな』と思って走り出したら、片山選手が良いパスを出してくれました。

――試合後のインタビューで「ゴールキーパーが前に出ていることは頭の中にあった」と語っていました。

豊川 控えで試合を見ていたときからイメージがあり、トラップする前と、した後にゴールキーパーを見たら前に出ていたので、狙いました。キックの種類はあまり考えず、とにかく枠に入れようと思って感覚でシュートを打ったら、うまく決まってよかったです。

――決まった後の表情を含めたアクションが、喜びの大きさを物語っていました。

豊川 そうですね(笑)。ケガで長い間、チームに貢献できない時期があった中での加入後初ゴールでしたから。どんなゴールでも決めれば感情が出るものですが、より強く出たゴールでした。

――そのまま控えの選手のところに走っていきましたね。

豊川 自分自身が控えスタートで、控えの選手も、メンバーに入らなかった選手も、全員で戦っています。チームが一つになるのは大切なことなので、あそこに自然と走りました。

――鹿島アントラーズとファジアーノ岡山で一緒にプレーした岩政大樹さんが、DAZN Japan公式ツイッター(@DAZN_JPN)の動画を引用して「ゴールはきれいなのに喜び方が…。」とツイートしていました。

豊川 見ましたよ(笑)。すぐにLINEしたら「おめでとう」とメッセージが返ってきました。大樹さんには現役時代から動き方などをアドバイスしてもらっていて、いまもよく連絡を取り、いろいろなことを聞いています。日本だけでなく、海外の選手とも戦ってきた経験があるので、ディフェンダー目線で教えてもらえるのは、とても貴重です。

――この試合では4点目も決めて2ゴール、続く2試合でも決めて3試合連続の4ゴール。『ケチャップ、ドバドバ』状態ですが、初ゴールを決めて、何か吹っ切れたのですか?

豊川 特に変わっていません。自分は周りに助けてもらってゴールを決めるタイプの選手なので、特徴を分かってもらうためにコミュニケーションを取ることは、ずっと続けています。出し手の選手が自分を見て、しっかりパスを出してくれているのが好調の要因の一つです。でも、もっとシュート数を増やさなければいけないですし、1試合に2点、3点と決めていきたいです。


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