名古屋グランパスはサンフレッチェ広島に0-2で敗れ、4試合ぶりの黒星。ミスから先制され、攻撃も良いところがないまま無得点に終わった完敗を、MF米本拓司が悔しそうに振り返った。

上写真=2試合ぶりに出場したものの、終盤に交代で退いた米本(写真◎J.LEAGUE)

■2020年11月11日 J1リーグ第7節(@Eスタ:観衆2,508人)
広島 2-0 名古屋
得点:(広)レアンドロ・ペレイラ、森島司
    (名)なし

「ウチは先制点が大事」

「ボールを持つことはできましたけど、正直、チャンスらしいチャンスはなかった」

 試合後のオンライン会見で、米本は厳しい表情を崩さなかった。11月11日の明治安田生命J1リーグ第7節で、広島に16分に先制された名古屋は、相手の堅い守りの前にゴール前で良い形を作れず、シュートは前半1本、後半2本の計3本。うち1本は米本が放ったものだが、コメント通り、チャンスらしいチャンスのないまま完敗を喫した。

 先制点は、バックパスを米本につなごうとしたGKランゲラックの縦パスがずれたところで、背後から寄せられて高い位置で奪われ、ショートカウンターで決められた。3バックに両アウトサイドも加わって守る広島の守備について「ああやって5枚で堅く守ってくるのは想定内」と振り返った米本は、「ああいうプレーで失点してしまうと、(相手が)堅いサッカーになってしまう。あらためて、ウチのチームは先制点が大事なんだと思った」と主導権を奪われた試合展開を悔やんだ。

 攻撃は、後半開始直後にFW金崎夢生が右ヒザをひねって負傷交代するアクシデントがありながらも、その後はボール支配率を高めて攻略を試みたが、なかなかゴール前に入っていけなかった。米本は「背後に何回か出したとき、チャンスになりそうだった」と語り、「もう少しロングボールを織り交ぜつつ、そこで失っても怖くないので、セカンドボールを拾って押し込んで、もっと前でボールを回すことが大事だったんじゃないか」と反省点を口に。終盤に2点目を奪われた後、82分に交代で退いた。

 名古屋は4試合ぶりの黒星で暫定3位から4位に後退し、残りは6試合。「どの試合が大事とかではなく、目の前の1試合1試合で勝ち点3を積み上げていくことだけを考えることが大事」とコメントした米本は、11月15日の次節、FC東京戦に向けて「この負けをしっかり反省しますが、切り替えて、ホームで勝ち点3を取れるように、回復して良い準備ができれば」と視線を次に向けていた。

現地取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE


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