横浜FCの下平隆宏監督が大分トリニータ戦を前にオンラインで取材に応じた。一貫したコンセプトのもとで戦ってきたことで、チームとして積み上がっているものがあると指揮官は語り、残り9試合への意気込みを語った。

上写真=選手に指示を出す下平隆宏監督(写真◎Getty Images)

やらなければいけないことは共有している

 10月は6試合で勝ち点10を得ることを目標としていたが、1勝1分け4敗で残念ながら4ポイントに終わった。順位は現在14位。前節の湘南戦もチャンスを作りながら、0-1で惜敗。悔しさの残る結果となった。

 しかし、下平監督は「積み上げてきた」ことをしっかり認識し、前に進むことを選手に求めたと話した。

「自分たちが積み上げるもの、やらなければいけないものについては、結果が出る出ないにかかわらず共有しています。ここは積み上がっている、ここはできているというのは確認できている。もちろん、それに結果が伴うのが一番だという話は昨日も選手たちにしましたが、積み上がっていることを実感しながら、それを結果につながるようにしていきたい。10月は思うように勝ち点を取れませんでしたが、積み上げを確認した上で、また11月につなげていければと思っています」

 方向性は一切、ブレていない。一貫してボールを握ることにこだわり、その中で戦い方の幅や柔軟性の獲得に努めてきた。未来を見据えつつ、「積み上げてきた」ものがある。月が替わって最初の試合は、大分戦。現役時代から下平監督がよく知る片野坂知宏監督が率いるチームだ。前回の対戦では敵地で0-1と惜敗した(9月20日・17節)。

「スカウティングで大分の試合を見ていますけど、非常にアグレッシブで、戦術的なところも非常に変化していますし、前回対戦しているときよりも力を付けているし、幅も広がっていると感じています」

 シーズン序盤は大分も5連敗を喫するなど苦しい時期を過ごしてボトムゾーンにいたが、徐々に復調し、現在は12位まで順位を上げている。14位の横浜FCとの勝ち点差は6ポイント。

「大分というクラブの規模とか、うちと似ているところもあるので、そういう点では負けられない相手だと思っています」

 シーズンの残り9試合のうち、大分戦も含めて6試合がホームゲームだ。地の利を生かし、10月に設定していた勝ち点を、「積み上げ」進めつつ、残り試合で取り返していくのがミッションになる。


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