コンディション不良により長期の戦線離脱を強いられた横浜FCのMF中山克広。24日の北海道コンサドーレ札幌戦で約3カ月ぶりにピッチに戻ってきた中山は、今季の残り10試合にすべてを懸ける意気込みだ。

上写真=24日に行なわれた札幌戦に途中出場したMF中山(写真◎J.LEAGUE)

「最初はめちゃくちゃ凹んだ」

 前節の札幌戦で80分から途中出場した中山。公式戦のピッチに立ったのは7月18日の川崎フロンターレ戦以来だった。チームは0-3で敗れたが、「3カ月ぶりの試合ということで、入りが大事だと理解していた。今後の試合に向けて良い入り方ができたんじゃないかと思う」と、まずは復帰できたことを素直に喜んだ。

 プロ1年目の昨季はシーズン途中から右ウイングのポジションをつかみ、32試合出場6得点を記録。クラブとして13年ぶりのJ1昇格に大きく貢献し、勢いそのままにJ1でも暴れるつもりだった。しかし、初めて挑むトップカテゴリーの壁にぶつかりベンチへ降格。遂にはベンチ入りメンバーからも外れ、長らく表舞台から姿を消したが、その実、原因不明の体調不良に苦しんでいた。

 自慢のスピードは影を潜め、一時期は「かなり厳しい状況になってしまって、体が動かないくらい体調がすぐれない状況が続いた」。メディカルスタッフと相談し、2週間ほどチームの練習に参加しない時期もあったという。

 中山が離脱している間にチームは調子を上げ、8月にはJ1でクラブ初の3連勝を記録。焦りもあったというが、「みんながJ1で戦っている姿を見ると、一刻も早く僕もそこで戦いたいという気持ちが湧いた。それがモチベーションになりました」。現状を受け入れ、少しずつ前に進んでいった。

「正直、最初はめちゃくちゃ凹んだんですけど、スタジアムの上から試合を見ていて新たな発見もできたし、勉強の期間と捉えることができた。チームに合流してからはプラスのメンタルでできているので、いま振り返ると良い期間だったかなと思います」


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