10月24日、明治安田生命J1リーグは第24節が開催され、鹿島アントラーズはサンフレッチェ広島とカシマスタジアムで対戦。前半の立ち上がりからゴールに迫るが、なかなか先制点を奪うことはできず。それでも後半にエヴェラウドが決勝点を挙げ、2連勝を飾った。

上写真=決勝ゴールを挙げたエヴェラウド(写真◎J.LEAGUE)

■2020年10月24日 J1リーグ第24節(@カシマ:観衆7,466人)
鹿島 1-0 広島
得点:(鹿)エヴェラウド
   (広)なし

・鹿島メンバー◎GK沖悠哉、DF小泉慶(66分:永木亮太)、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也、MFファン・アラーノ(75分:上田綺世)、三竿健斗、レオ・シルバ、和泉竜司(66分:荒木遼太郎)、FW土居聖真(66分:遠藤康)、エヴェラウド(84分:関川郁万)

・広島メンバー◎GK林卓人、DF野上結貴、荒木隼人、佐々木翔、MF茶島雄介(58分:柏好文)、川辺駿、青山敏弘(84分:野津田岳人)、東俊希(77分:藤井智也)、エゼキエウ(58分:浅野雄也)、森島司、FWドウグラス・ヴィエイラ

「本当に選手たちを称えたい」

 試合開始早々に、まずゴールに迫ったのは鹿島だった。前半2分、レオ・シルバがエヴェラウドとのワン・ツーからミドルシュートを放つ。この場面は広島のGK林卓人に阻止される。6分にはセンターバックの犬飼智也がドリブルで相手ゴール前まで進入し、ファン・アラーノとのパス交換から右足でシュート。しかし、枠をとらえられず、先制点を奪えない。さらに19分には、CKから町田浩樹がヘディングでゴールを狙うも、またも広島のGK林に防がれた。

 すると広島の反撃を受ける。前半34分にはドウグラス・ヴィエイラのパスに抜け出したエゼキエウにシュートを打たれたが、ポストに救われる。こぼれ球を茶島雄介に拾われ、再びシュートを浴びるも、ここでは鹿島のDF永戸勝也がブロックした。その3分後にはドウグラス・ヴィエイラのクロスから、ゴール前でフリーの状態で待ち構えていた森島司にヘディングシュートを許すが枠を外れ、前半をスコアレスで折り返した。

 後半も一進一退の攻防が続く。両チームとも先制点を狙い、攻撃の駒を交代。先に動いたのは広島。13分に柏好文と浅野雄也を投入した。

 鹿島は、広島の浅野に持ち味のスピードを生かされ、ゴールへ迫られた。26分には敵陣深くまで進入した浅野のパスから東に左足でシュートを放たれるも、鹿島のGK沖悠哉が阻んだ。

 鹿島は後半21分に3人の選手を同時に交代。ザーゴ監督は右サイドバックに永木亮太、トップ下に遠藤康、左サイドに荒木遼太郎を送り込む。さらに30分には右サイドにいたアラーノに代えて、上田綺世を投入。上田がセンターフォワードの位置に入り、荒木が右サイド、エヴェラウドが左サイドに回った。

 その直後に試合の均衡が破れた。後半31分、三竿健斗から前方へロングボールが送られると、左サイドのエヴェラウドが反応。エヴェラウドは胸でボールを止めてゴールへと突進し、最後は右足で先制ゴールを決めた。

 その後、ドウグラス・ヴィエイラを基点に広島に攻め込まれるも、鹿島はGK沖を中心に守り、ボールを持てば前線で上田や荒木らがキープして時計の針を進めた。そして、タイムアップの笛の音が鳴り響く。鹿島が今季4度目の完封勝利を収め、2連勝を飾った。

「非常に良い(試合の)入り方をして、2回くらいチャンスがありました。それを決めることができず、そこから相手のカウンターを何度か受けて、失点しそうになってしまった。後半、(連戦による)疲労がだんだんと表れるようになり、足が止まってきたところで交代選手を入れて、またチームの活性化や、強度を上げることを(選手に)意識してもらいました。積極的に戦ったご褒美として得点できた。本当に選手たちを称えたいなと。7日間で3試合(を戦うこと)はタフだし、今日はなおさら、どこからか力をふり絞ってやらなければいけない試合でした。選手たちが勝ち取った、素晴らしい勝ち点3ではないかと思います」

 試合後、鹿島のザーゴ監督はそのように振り返り、勝利をつかんだ選手たちを労った。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE


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