FC東京の長谷川健太監督が横浜F・マリノス戦を前にオンラインで取材に応じた。ルヴァンカップ決勝へと続くリーグ戦3試合の初戦、横浜FM戦のポイントとは何なのか。指揮官がチームの現状と意気込みを語った。

上写真=横浜FM戦に向けてトレーニングする長谷川監督(写真◎FC東京)

連戦で少し大目に見てきた部分もある

 19連戦を終えて、ようやく試合の間隔が空いた。選手も束の間のオフを取り、リフレッシュできたと長谷川監督は話す。休み明けは選手たちの動きも良く、「やっぱり休みは重要なんだと改めて感じた」というが、横浜F・マリノス戦を翌日に控えてのトレーニングでは「緩み」も出た。

「週中はよかったですけど、きょうはダメでしたね(笑)。予定していたメンバーを全部変えたいくらい、ダメだったので。急きょ雨が降ってきたこともも影響したのか。休みを経て動きが良かったことで、逆にそれが緩みにつながったのかもしれません。昨日練習の最後もちょっとよくなかったですし、明日のゲームでそういうところが出なければいいなと思っています」

 指揮官が明かした感想は、イレギュラーなシーズンにおけるマネジメントを難しさを感じさせる。

「(次戦の相手である)マリノスがどうかというよりは自分たちがどうか。1週間空いて、リフレッシュできたとは思いますが、逆に少しトレーニングなんかではホッとしてしまうような感じも見受けられた。試合でしっかりわれわれのサッカーが出せるのか。今までは連戦で細かいところまで踏み込めなかった部分がありましたが、ここからは本当の細部にこだわっていけるかどうかだと思います」

 例えばパスミスや試合の前半に積極性に欠いても、連戦の中であり、ある程度は仕方がないと「大目に見てきた」部分があった。だが、『大連戦』を終え、残り試合8試合となった今、「本当の細部」にこだわることが重要になってくるという。

「これだけ試合が多くてメンバーが変わると積み上げていくのはなかなか難しい。メンバーが変われば、チームもまた少し変わってしまうので。連戦で疲れているのだろうなと、こちらも少し大目に見ている部分はあったと思います。1週間、間が空いて、動きは良くなったとも感じるので、ゲームの内容だとか、ゲームの入りだとかにもっともっとこだわっていかないといけないと思っています」

 11月7日のルヴァンカップ決勝戦(柏戦)までに、リーグ戦では横浜FM戦、柏戦、川崎F戦と3試合を戦う。一戦一戦、目の前の試合に力を注ぐことに変わりはないが、一方で決勝をいかに迎えるかも考えなくてはならない。

「決勝戦に向けて、チーム力をいかに上げられるかが大事。リーグ戦にはコンディションのいい選手を起用していかないといけないし、その積み重ねが決勝につながっていくと思いますので、(決勝までの)3試合は選手のコンディションを見極めながら戦いたい。ただ、大連戦は終わっているので、比較的回復はできると思っています。あまりメンバーは変えずに、いけるのかなと。もちろん選手の状態を見てメンバーを決めていきますが、基本的には大きな変更は考えずにやっていきたいと思います」

 ルヴァンカップ準決勝は連戦の真っ只中の試合だったために、直前の試合で選手を休ませることも考えねばならなかった。ただ、決勝の前は間隔が1週間、空く。リーグ戦3試合をベストなメンバーで全力で戦い、その勢いをつなげていくつもりだ。まずは今日24日の横浜FM戦から、になる。

「どちらかといったら、昨年までは立ち上がりが非常にいいチームで先行逃げ切りというところが代名詞であったんですが、今年は5人交代枠というのもあって、どちらかと言えば『終盤追い上げ型』になっている。もう一度、自分たちが良かった出足、キックオフと同時にアグレッシブにいくという部分を求めていきたい。マリノスは今シーズンも試合の入りはアグレッシブに入ってくるチームだと思いますので、われわれもアグレッシブに入れるかがゲームのポイントになる」

 アグレッシブに戦って勝利し、ルヴァンカップの決勝へ。今日からFC東京にとっての勝負の4試合が始まる。


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