明治安田生命J1リーグ第23節が10月18日に各地で開催され、埼玉スタジアムでは浦和レッズが前半だけで3点を奪い、ベガルタ仙台に快勝した。浦和はホームで6戦ぶりの白星。一方、敗れた仙台は13戦勝ちなしとなった。

上写真=先制ゴールを挙げた長澤をチームメイトが祝福する(写真◎J.LEAGUE)

■2020年10月18日 J1リーグ第23節(@埼スタ/観衆9,831人)
浦和 6-0 仙台
得点:(浦)長澤、マルティノス、興梠2、レオナルド2

・浦和メンバー◎GK西川周作、DF橋岡大樹、槙野智章、岩波拓也、宇賀神友弥(53分:山中亮輔)、MFマルティノス(77分:関根貴大)、エヴェルトン(69分:柴戸海)、長澤和輝、汰木康也、FW武藤雄樹(69分:杉本健勇)、興梠慎三(53分;レオナルド)

・仙台メンバー◎GKヤクブ・スウォビィク、DF飯尾 竜太朗、アピアタウィア久、シマオ・マテ、柳貴博(40分:蜂須賀孝治)、MF椎橋慧也(46分:松下佳貴)、田中渉、道渕諒平(73分:関口訓充)、石原崇兆、イサック・クエンカ(59分:長沢駿)、FWアレクサンドレ・ゲデス(73分:山田寛人)

浦和がホームで6試合ぶりの勝利

 相手を寄せ付けない、完勝だった。相手にボールを持たせることもあっても、ピンチらしいピンチはほとんどなかった。むしろ、ボールを奪取し、一気に攻め込んで何度もチャンスをつくった。

 開始8分、いきなり口火を切った。敵陣で武藤雄樹、興梠慎三、汰木康也とボールをつなぐと、最後の仕上げはペナルティーエリア内で長澤和輝がきっちりこなす。流れるようなパスワークで先制ゴールをマーク。その後も速攻狙いの攻撃は変わらない。守備ブロックの前でのらりくらりとパスをつながらせるが、要所はしっかり締めて、速攻を仕掛けた。

 1点リードで迎えた35分にはエヴェルトンのボール奪取から好機をつかみ、敵陣のゴール前でファウルを誘発。FKをセットしたマルティノスは、狙いをすましたシュートをゴール右隅へ。見事に壁を越す一発を決め、スタジアムの大きな拍手を誘っていた。

 この日の浦和は得点不足に悩まされていたのが嘘のようだった。2点を奪ってからも次から次にゴールネットを揺らした。

 39分には興梠慎三がJ1通算歴代単独5位となる153点目のゴールをマークすると、後半の51分にもさらに加点して、歴代4位タイとなる154点目。守っては最後まで集中力を切らすことなく、きっちり無失点に抑えた。気持ちよく6戦ぶりのホームでの白星をつかんだ大槻毅監督も満足そうだった。

「スタジアムに来てよかったと思えるゲームができたと思います。きょうだけではなく、これが続くように努力したいです。どういう形であれ、継続してやっていくこと。ブレずにやることが大事です」

 一方、無得点で大敗したベガルタ仙台の木山隆之監督は険しい顔を見せた。

「厳しい結果です。簡単なミス、判断ミスが直接失点につながっています。この現状を何とかしないといけない。現実を受け止めながら、粘り強くやっていくないです」

 8月8日以来、勝利から遠ざかっており、泥沼の13戦勝ちなしとなった。

現地取材◎杉園昌之


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