名古屋グランパスのMFガブリエル・シャビエルが北海道コンサドーレ札幌戦を前に取材に応じた。ここ数シーズンの対戦では分が悪い相手だが、上位争いを演じるためにも負けられない。ナンバー10が意気込みを語った。

上写真=ここ数試合は途中からピッチに入り、攻撃を活性させているG・シャビエル。札幌戦は先発か?(写真◎J.LEAGUE)

相手の特徴を分かった上で臨む

 ガブリエル・シャビエルが来日したのは2017年。当時J2の名古屋に加わり、類まれなる攻撃センスでチームに貢献してきた。以降の4シーズンの中でリーグ戦では札幌と5試合対戦。その戦績は1勝1分け3敗だ。どうにも分が悪い。

「札幌戦はこれまでの対戦で、いつも簡単な試合にはならなかったという印象があります。札幌の怖さ、その特徴を分かった上で、これまでの自分たちのプレーの良いところを忘れずにやり続けることが大事。そういう意識で臨みたい。札幌のいい部分をブロックし、自分たちの持ち味を出す」

 G・シャビエルにもやはり、勝ちにくい相手との意識はあった。ただ、5試合戦って唯一勝利を飾った昨年の3月の対戦では、G・シャビエルは2得点を記録し、4-0の勝利に貢献している。

 まずは先制点。味方のシュートを相手GKが弾いたところにしっかり詰めていた。見逃せないのは長い距離を走ってボックス内に詰めていたこと。相手の心を折る4点目は味方のパスを受けてボックス右に進入し、すぐさまシュート。一度は眼前のDFにブロックされたが、跳ね返りを拾って再び左足を振った。

「4-0で勝って以来、なかなか勝てていません。彼らには長所がある。自分が意識しているのは、そうした彼らのサッカースタイルを把握したうえで、試合をすること」

 今季の対戦(13節・8月29日)ではマンツーマンの守備で攻撃を寸断され、0-0で引き分けた。言わば、持ち味を消された格好だ。アウェーで勝ち点1は悪くはない結果だが、今回はホーム。勝ち点3を積み上げたいところ。

「スタートからか途中出場かで、状況は変わりますが、自分のスタイルの中でなるべくチームに貢献できるように、と思っています。先発の場合には最初からゲームの流れをつかみにいき、途中からの場合は自分のスタイルの中で、何で貢献できるのかを考えてピッチに入っています」

 チームのためにプレーするのは変わらないが、そのスタンスに少し違いがあるという。流れを作っていくのか、流れの中で自分の持ち味を最大限発揮するのか。状況に応じたプレーを心掛けているという。

 9月23日のガンバ大阪戦以降、5試合連続で後半途中から登場している。G・シャビエルが考えているのはプレー時間や先発か否かに関わらず「チームにいかに貢献できるか」だ。明日14の札幌戦も同じ姿勢で臨むことになる。当然ながら、最も大きな貢献は、あの日の再現になる。ファン・サポーターが期待するものも、同じだろう。4-0で札幌を下した試合のように、G・シャビエルはゴールで勝利を引き寄せられるか?


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