名古屋グランパスの最終ラインを引き締めるセンターバックの中谷進之介。4日の浦和レッズ戦では8試合ぶりのクリーンシートを達成し、勝利に大きく貢献した。

上写真=リーグ戦全試合でフル出場を続けるDF中谷(写真◎Getty Images)

■2020年10月4日 J1リーグ第20節(@埼玉:観衆9,357人)
浦和 0-1 名古屋
得点:(名)金崎夢生

「前半に耐えたことが大きい」

 スマートにインターセプトしたかと思えば、要所ではタイトなマークで相手FWをねじ伏せる。名古屋グランパスの中谷は90分間安定した守備を見せ、8試合ぶりに無失点で終えた。

「(押し込まれていた)前半に耐えたことが大きかったです。あそこで1点でも取られていれば、また違う展開になったと思います。最近の試合の反省を生かせました」

 前節のヴィッセル神戸戦は最後まで集中力が持たずに0-1で敗戦。浦和戦に向けて、中3日しか時間がない中でも、マッシモ・フィッカデンティ監督を含めて選手たちでディスカッションを繰り返してきたのだ。攻撃陣と守備陣であらためて意思を統一し、「うまく調整できた」という。

 試合の中での修正も的確だった。ハーフタイムには相手の変則的なポジショニングを確認し、守備を微調整。相手2トップが開いたときにサイドハーフが中に入り込んでくることを警戒し、後半はしっかり対応できた。

 次から次に攻撃を受け、再三ペナルティーエリア内に侵入されたが、粘り強く体を寄せてシュートコースを消していた。クロスを上げられても、いち早く落下地点に入ってはね返す。劣勢の展開になっても、24歳の若いセンターバックは落ち着いていた。

「守っていても、そこまでしんどさはなかったです」

 ただ、満足ばかりはしていられない。すぐに課題と向き合い、次節に目を向けていた。

「改善しないといけない点はある。もっとコンパクトに戦わないといけない」

 10日に行なわれる次節のホームゲームには、3位のセレッソ大阪を迎える。4位名古屋との勝ち点差は6ポイント。上位対決を制し、終盤戦はトップ3に食らいついていきたい。

取材◎杉園昌之


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