ヴィッセル神戸FW藤本憲明が、右肩上がりのチーム状態を維持したい思いを語った。公式戦未勝利が続いての監督交代後、リーグ戦2連勝。9月30日の試合では、少し前に敗れたばかりの名古屋グランパスへの雪辱を期す。

上写真=9月29日の練習後にオンライン取材で報道陣の質問に答えた藤本(写真◎VISSEL KOBE)

「意識を変えていきながら」

「練習中の声の掛け方や意識は、監督も口酸っぱく言っていたので変わっていると思います。もちろん勝利も自分たちのモチベーションに関わっている。この状況を長く続けられるように、もっと意識を変えていかなければ、というのが、みんなの共通理解です」

 9月29日の練習を終え、藤本は現在のチーム状態について語った。公式戦8試合未勝利の結果を受け、21日付でトルステン・フィンク前監督が退任。そこから23日の明治安田生命J1リーグ第18節でサガン鳥栖、26日の第19節で北海道コンサドーレ札幌に勝ち、2連勝と調子は上向いている。

 札幌戦は三浦淳寛新監督の初陣だった。新しい指揮官の要求について藤本は「よりパスコースを作ることや、頭と体を(スイッチを)オフにしないことなど、意識を変えていきながら行動に移すように、アツさんがよく言っている」とコメント。さらに「いままでやってきたサッカーをベースにしながらも、 よりいっそう意識を変えて行動に移せれば、もっと良いチームになっていく。自分も意識を変えなければいけないと思っている」と今後を見据えている。

 コメントにもある通り、新監督が攻撃面で強調しているのは、パスワークにおける意識や準備だという。「ポジションのこともありますが、ボールをもらう意識をもっと高めていこうということ。ボールが逆サイドにあっても、体も頭もしっかり動かして、いつ自分たちのサイドにボールが来てもいい準備と予測をしながら、パスコースを作って攻撃する」と説明し、「意識を変えることで予測・準備ができるようになってきていると思う。アツさんも意識を変えていこうとずっと言っている」と続けた。
 
 30日はホームで名古屋グランパスと対戦する。9月19日の第17節で対戦したばかりで、このときは前半に先制したものの、その後に2つのPKを与えて2失点し、1-2で逆転負け。これが結果的にフィンク体制最後の試合となった。
 
 今回は第29節の日程を前倒しして行なうため、わずか11日後の再戦。前回の試合を「スキを突かれているところがあった」と振り返った藤本は、「そういうところでも90分間の意識、集中力が大事になると思う。名古屋どうこうではなく、自分たちがどう行動して、どう戦っていくかが大事。この2連勝を無駄にしないような戦いができれば」と、雪辱の3連勝に向けて力強く語った。


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