ヴィッセル神戸の三浦淳寛新監督が25日、オンライン会見を行なった。トルステン・フィンク前監督の退任を受け、新監督に就任するに至った経緯、そして自らが目指すスタイルについて語った。

上写真=24日からチームを指揮する三浦新監督(写真◎VISSEL KOBE)

「空白期間を作りたくなかった」

 会見の冒頭で三浦新監督は「やると決めたからには、ヴィッセル神戸のために全力を尽くして頑張っていきたい」と決意を述べた。

 2018年から強化部門トップのスポーツダイレクターを務め、クラブが目指す「バルセロナ化」を推し進めてきた。チームは昨季の天皇杯で優勝してクラブ初タイトルを獲得し、今季はJ1優勝を目標に掲げたが、現在のリーグ順位は11位。三浦監督は「結果が出ていなかったことは私自身にも責任がある」と話した。

 22日にフィンク前監督の退任が発表され、「このスタイルを継続できる監督を探さないといけない」と考えていた中、立花陽三社長から監督就任の話を持ちかけられたという。「突然のことだったので迷った」と率直な思いを明かしつつ、「空白期間を作りたくなかった」と監督を引き受けた。

 妻は元サッカー選手の大竹夕魅氏。立花社長から話があった日の夜に妻と娘に相談し、「二人はびっくりしていた」という。自身も葛藤を抱えながら「最後は自分の心と向き合って決断した」。現役時代に主将も務めたクラブに対する思いは人一倍強い。

 24日の練習から指揮を執り、ミーティングでは「結果が出なければ監督が責任を取る」と選手たちに伝えた。これまで指導経験はないが、退路を断ってチームの立て直しに取り組む。

「自分の考えているサッカースタイルは、ボールを持つ時間を長くして、その中でチャンスを作って得点していく。攻撃的なポゼッションスタイルを自分の中で描いている」

 26日にホームで行なわれる北海道コンサドーレ札幌戦が初陣となる。「サポーターの皆さんには現役の頃から支えてもらった。サポーターの声は選手、クラブスタッフにも届く。一致団結という合い言葉の下に、サポーターの力を借りながら、1%でも勝てる確率を模索しながら頑張っていきたい」と意気込みを語った。


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