9月23日、明治安田生命J1リーグは第18節が開催され、6連勝中の鹿島アントラーズは湘南ベルマーレとカシマスタジアムで対戦。相手の堅い守備の前にゴールを奪うことができずにいたが、後半アディショナルタイムにファン・アラーノが決勝点を挙げて連勝を「7」に伸ばした。

上写真=後半アディショナルタイムに鹿島のファン・アラーノが決勝ゴール(写真◎J.LEAGUE)

■2020年9月23日 J1リーグ第18節(@カシマ:観衆3,194人)
鹿島 1-0 湘南
得点:(鹿)ファン・アラーノ
   (湘)なし

・鹿島メンバー◎GK沖悠哉、DF小泉慶(80分:上田綺世)、犬飼智也、関川郁万、杉岡大暉、MF荒木遼太郎(70分:ファン・アラーノ)、永木亮太、レオ・シルバ(70分:名古新太郎)、和泉竜司(80分:松村優太)、FW遠藤康(61分:染野唯月)、エヴェラウド

・湘南メンバー◎GK谷晃生、DF舘幸希、坂圭祐、大野和成(78分:古林将太)、MF岡本拓也、茨田陽生、金子大毅、齊藤未月(78分:柴田壮介)、石原広教、FW石原直樹(78分:指宿洋史)、松田天馬(85分:岩崎悠人)

湘南を警戒したザーゴ監督「優秀な若手がいるチーム」

 試合の序盤は湘南に攻め込まれた鹿島だが、徐々にボール支配率を高め、チャンスの数を増やしていく。前半30分には敵陣でのボール奪取から永木亮太が強烈なミドルシュートを放ったが、湘南のGK谷晃生に阻まれた。

 後半は湘南にカウンター攻撃を浴び、何度かピンチを迎える。16分には齊藤未月のクロスから石原直樹にヘディングシュートを打たれたが、この場面はポストに救われた。

 7連勝を果たすためにゴールが欲しい鹿島は、ファン・アラーノや名古新太郎ら、攻撃的な選手を次々とピッチへ送り込む。後半42分には途中出場の松村優太のドリブル突破からファン・アラーノがシュートに持ち込んだが、湘南DFのブロックに遭った。

 雨風も強まり、試合時間は後半アディショナルタイムへ。すると、ついに鹿島がゴールをこじ開ける。ファン・アラーノが右足でシュートを放つと、ボールは相手DFの足に当たり、ゴールへと吸い込まれた。土壇場の決勝ゴールで鹿島が11年ぶりの7連勝を達成した。

「(湘南は)優秀な若手がいるチーム。守備的にくること、カウンターだったり、セットプレーで(ゴールを)狙ってくることは明確でした。難しい試合になることは分かっていました。前半は(試合を)コントロールできていたけれど、後半は何度か相手の特徴を発揮させてしまいました。ただ、チーム全員でゴールを取ることができた。最後は得点というご褒美を手にしたと思っています」

 試合後、ザーゴ監督は湘南のチーム力を警戒していたことを明かしつつ、ホームでの勝ち点3獲得に安堵の表情を浮かべた。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE


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