今季のJ1で鮮烈な印象を与えているセレッソ大阪のMF坂元達裕。前節の横浜F・マリノス戦では鋭いドリブル突破から決勝点をアシストし、チームを5連勝に導いた。対戦相手からの警戒は強まっているが、絶好調の坂元は16日のヴィッセル神戸戦でも果敢に仕掛けるつもりだ。

上写真=充実のシーズンを送っているC大阪の坂元(写真◎CEREZO OSAKA)

絶品のキックフェイント

 川﨑フロンターレの三笘薫を筆頭に今季はルーキーの活躍が目立つが、プロ2年目の坂元もインパクトの面では負けていない。昨季はJ2のモンテディオ山形でプレーし、今季初めてJ1の舞台に立ったが、開幕から右MFの定位置を獲得。ここまでリーグ戦全試合に先発してチームトップタイの4アシストを記録するなど、大きな存在感を示している。

 武器は何といってもドリブルだ。特に、左足でクロスを蹴ると見せて相手を釣るキックフェイントは絶品。前節の横浜FM戦での決勝アシストもこの必殺技を繰り出し、タイ代表DFのティーラトンを手玉に取った。「一回縦に体を振って、中に切り込んだときに相手が食いついてきているのが見えたので、そこで縦に行きました」。終了間際の86分でも体のキレ、そして頭の冷静さを保っていた。

 横浜FM戦ではティーラトンとのマッチアップのほか、日本代表DFの畠中慎之介とも同サイドで対峙し、「やっぱり代表の選手は違うなと思った」と坂元。初めて体験する高いレベルの中に身を置き、日々成長を実感している。

 神戸戦も相手にとって不足はない。左サイドを守るのは日本代表を引退したDF酒井高徳と、現役ベルギー代表DFのフェルマーレンである。「それに対してどう仕掛けていくかを考えながら、楽しみながらやっていきたい」。相手が誰であれ、ドリブルには絶対の自信を持っている。リーグ屈指の実力者を手のひらで転がせば、代表入りを推す声も挙がってくるはずだ。


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