9月9日、明治安田生命J1リーグ第15節が各地で開催された。三協フロンテア柏スタジアムで行なわれた柏レイソル対ガンバ大阪は、3ゴールを奪った柏に軍配。相性の良い相手をホームで下し、リーグ戦2連勝を飾った。

上写真=2ゴールを奪った江坂は守備でも奮闘(写真◎J.LEAGUE)

■2020年9月9日 J1リーグ第15節(@三協F柏:観衆2,608人)
柏 3-0 G大阪
得点:(柏)オルンガ、江坂任2

・柏メンバー◎GKキム・スンギュ、DF高橋峻希、鎌田次郎、古賀太陽、三丸拡、MF三原雅俊、大谷秀和(62分:北爪健吾)、戸嶋祥郎、江坂任、FWオルンガ、呉屋大翔(88分:仲間隼斗)

・G大阪メンバー◎GK東口順昭、DF昌子源(58分:髙尾瑠)、藤春廣輝、三浦弦太、キム・ヨングォン、MF小野瀬康介(77分:小野瀬康介)、倉田秋(58分:渡邉千真)、井手口陽介、山本悠樹(77分:川﨑修平)、FWアデミウソン(58分:パトリック)、宇佐美貴史

開始早々のオルンガ弾

 得点ランクトップを独走するオルンガがいきなり魅せた。

 開始2分、最終ラインの古賀からのフィードに抜け出し、得意の左足でファーサイドにきっちり流し込んだ。ぐんぐん加速するオルンガのスピードに、日本代表DF昌子も追いつけなかった。

 5日に行なわれた前節の清水エスパルス戦を休養し、体調万全でこの試合に臨んだオルンガ。「素晴らしいパスからゴールを決めることができた」。ファーストシュートでチームに先制点をもたらした。

 出鼻をくじかれたG大阪は、その後も防戦一方。アンカーを務める山本の両脇を突かれ、ピンチが続いた。見かねた宮本恒靖監督は前半の飲水タイムに動き、3-5-2から4-4-2にシステムを変更した。

 すると、この采配が呼び水となって攻撃が活気づき、31分、32分と立て続けにチャンスが訪れたが、倉田と井手口のシュートは約2カ月ぶりに復帰した柏のGKキム・スンギュに防がれ、同点ゴールとはならなかった。

 対照的に、柏は決定機をしっかりゴールに結びつける。40分、右サイドバック高橋からのクロスに江坂が打点の高いヘッドを合わせ、前半のうちにリードを2点に広げた。

 この日トップ下で先発した江坂は、後半にも追加点を記録。62分、呉屋からのクロスに再び頭で押し込み、開幕戦以来となるマルチゴールに「1点目は呉屋が、2点目はミカ(オルンガ)が前で潰れてくれた」と味方に感謝した。

 試合は3-0で終了し、ホームの柏が2連勝。勝利に導いたネルシーニョ監督は「前半の入りから、勝ちたいという気持ちが表れていた」と振り返り、「得点以外にも決定機を何度も作れた」とゲーム内容に満足感を示した。

 一方、敗れた宮本監督は「もう少し厳しい対応が必要だった」と3失点の守備を反省。後半途中から遠藤を4試合ぶりに起用しても流れを変えられず、今季最初の公式戦となったルヴァン杯での敗戦に続き、柏戦3連敗となった。

取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE


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