湘南ベルマーレのDF大岩一貴が5日のヴィッセル神戸戦で加入後初ゴールを記録し、チームの連敗ストップに貢献した。自陣から力強いドリブルで持ち上がり、最後はクロスに合わせて豪快なヘディングシュートを叩き込んだ。

上写真=今季から湘南に加入したDF大岩。神戸戦で初ゴールを決めた(写真◎J.LEAGUE)

■2020年9月5日 J1リーグ第14節(@BMWス:観衆4,312人)
湘南 1-1 神戸
得点:(湘)大岩一貴
   (神)酒井高徳

次こそ勝ち点3を

 ボールを奪うと一気にゴールに迫る。そんな『湘南スタイル』を見事に体現した。

 0-0で迎えた50分、神戸のFW小田裕太郎からボールを奪い取り、相手を押し分けながらドリブルで敵陣まで持ち上がった。「監督から『空いていたら運べ』と言われているし、そういう練習もあるので。練習の成果が出たかなと思う」。周りの味方も連動し、複数の選手が絡んだパス交換で左サイドを突破。抜け出したMF石原広教がクロスを送ると、飛び込んだのは真っ先にゴール前に入っていた大岩だった。

 勢いをつけてジャンプし、FW顔負けの豪快なヘディングシュートを叩き込んだが、本人はゴールの瞬間を「あんまり覚えていない」という。「良い取り方ができて、良いボールが来たので…」。公式戦でゴールを奪ったのはベガルタ仙台に在籍していた昨年5月以来。慣れない受け答えに困惑した表情を浮かべながら、「うれしかったっすよ。みんなで取れたゴールだったので」と少し顔をほころばせた。

 とはいえ「やっぱり勝たないとダメだと思います。勝ち点3を取りたかった」というのが偽らざる本音。6連敗で止めたものの引き分けでは満足できない。次節はアウェーでの大分トリニータ戦。「次に勝ち点3を取ることできょうのゲームの意味が出てくると思うので、勝ち点3を取れるように頑張りたい」と、勝利への強い意欲を示した。

現地取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE


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