8月30日、ニッパツ三ツ沢球技場で明治安田生命J1リーグ第13節が行なわれ、横浜FCとセレッソ大阪が対戦した。試合は清武弘嗣とブルーノ・メンデスのゴールでC大阪が先行し、横浜FCも松尾佑介が1点を返したが及ばず、逃げ切ったC大阪が連勝を飾って2位に浮上した。

上写真=先制点を挙げて喜びを爆発させるMF清武(写真◎J.LEAGUE)

■2020年8月30日 J1リーグ第13節(@ニッパツ:観衆3,373人)
横浜FC 1-2 C大阪
得点:(横)松尾佑介
   (札)清武弘嗣、ブルーノ・メンデス

・横浜FCメンバー◎GK六反勇治、DF志知孝明、伊野波雅彦、小林友希、袴田裕太郎(76分:中村俊輔)MF松浦拓弥(76分:齋藤功佑)、佐藤謙介(58分:瀬古樹)、手塚康平、松尾佑介、FW一美和成(86分:星キョーワァン)、皆川佑介(58分:斉藤光毅)

・C大阪メンバー◎GKキム・ジンヒョン、DF松田陸、瀬古歩夢、片山瑛一、マテイ・ヨニッチ、MF藤田直之、清武弘嗣(73分:柿谷曜一朗)、坂元達裕(87分:西川潤)、奥埜博亮(67分:鈴木孝司)、FW高木俊幸(46分:木本恭生)、ブルーノ・メンデス(73分:都倉賢)

少ないチャンスを生かしたC大阪

 クラブ初の4連勝を狙う横浜FCだったが、したたかなC大阪に阻まれた。「試合前は難しいゲームになるのかなと予想していたけど、思いのほか自分たちが主導権を握れた」と下平隆宏監督が振り返ったように、序盤は横浜FCがボールを支配した。しかし決定機には至らず、反対に相手に1チャンスを生かされ、前半14分に失点した。

 清武の先制点で試合の主導権をつかんだC大阪は、後半に入っても落ち着いたゲーム運びを見せ、58分に追加点を奪う。カウンターのチャンスでボールを受けた清武が一気に加速し、敵陣ペナルティーエリアまでドリブル突破。こぼれ球を奥埜がつなぎ、最後はブルーノ・メンデスが左足で冷静に流し込んだ。

 2点のビハインドを背負った横浜FCは42歳の中村らを投入し、前線の人数を増やしてチャンスの回数を増やすと、86分に好調の松尾がゴールを奪って1点差に。終盤はセンターバックが本職の星を前線で起用してパワープレーに出たが、あと一歩及ばなかった。

 逃げ切ったC大阪は2連勝。ロティーナ監督は「75分以降は相手にチャンスを作られて、難しい15分になった」と渋い表情を見せながら、2得点に絡んだ清武については「ここ数試合とても質の高いプレーをしている。チームに対して良い影響を与えている」と称えた。

 敗れた下平監督は「最後のところを崩せず苦労した。1チャンスを決められ、格の違いを感じた」と力の差を認めつつ、「最後に追いつめることができたのはポジティブに捉えて、また次のゲームに進んでいきたい」と話した。

現地取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE


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