明治安田生命J1リーグで首位の川崎フロンターレを追撃するのが2位のセレッソ大阪。キャプテンにして攻撃の要の清武弘嗣は「ガンガン飛ばしていく」と活きがいい。優勝に向けて残りすべての試合で勝利をもぎ取るつもりだ。

上写真=キャプテンとして清武がピッチで仲間を鼓舞していく(写真◎Getty Images)

「引き分けもいらない」

「意外と連戦の方が良かったりはします」

 清武弘嗣は試合の連続は苦にしていない。そのことを、久々に週中に試合のない1週間を過ごして改めて感じたようだ。

「試合がすぐ来るので、うまくいかないことを次の試合で修正できますからね。1週間空くといろいろ考えちゃう性格なので」

 試合で起きたことは試合で修正する。練習で確認することも大事だが、実戦であれば本当に修正できたかどうかリアルに判断できるのだろう。

 この連戦ならではの戦い方もこなれてきた。清武の場合は「最初から90分出るつもりではいない」という割り切りだ。5人交代制をうまく利用して試合途中で攻撃をブーストアップすることができるから、逆に時間を濃密に使うことができるというわけだ。

「昨年よりも交代時間が早いですが、5人交代できるので、最初からガンガン飛ばしていけています。みんなそういう気持ちだろうし、他にもいい選手がたくさんいますからね」

 リーグ戦では1試合を除いて全試合に先発しているが、フル出場はなし。先発した試合の平均プレータイムはおよそ72分だ。1試合の8割だから、それだけパワーをぎゅっと掛けることができている。その結果が、11試合で2得点4アシスト。

「数字的にはまずまずかなという感じです。ゴールに関わる回数は増やしたいと思っているので、9月の連戦でチームが勝てるような活躍をしたいなと」

 8月30日から9月いっぱいまでは9連戦だ。その最初の相手は、横浜FC。

「若くて生き生きした選手がいますね。警戒しなければいけないと思いますが、僕たちには経験があるし完成度はこちらが上だと思っています。いつも通り集中して入るだけですね」と寄せ付けるつもりはない。対策は一つだけ。

「僕たちがボールを握るだけです」

 首位の川崎フロンターレにはこれ以上、離されたくない。一発勝負となったJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝の柏レイソル戦も予定されている。タイトル獲得に向けて重要なゲームが続く。

「優勝しか目指していないので、1試合も落とせません。正直、引き分けもいらない。すべての試合で勝ち点3を目指していきたいと思います」


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