8月19日、Shonan BMWスタジアム平塚で行なわれた明治安田生命J1リーグ第11節は、アウェーの名古屋グランパスが1-0で湘南ベルマーレに勝利した。2試合ぶりに勝利した名古屋は3位に浮上し、最下位の湘南は5連敗となった。

上写真=名古屋が苦しみながらも勝利をつかんだ(写真◎J.LEAGUE)

■2020年8月19日 J1リーグ第11節(@BMWス:観衆2,976人)
湘南 0-1 名古屋
得点:(名)OG

・湘南メンバー◎GK谷晃生、岡本拓也(90+4分:鈴木冬一)、大岩一貴、大野和成、MF古林将太(72分:石原広教)、齊藤未月(90+4分:指宿洋史)、金子大毅、山田直輝(57分:松田天馬)、馬渡和彰、FW石原直樹、岩崎悠人(57分:タリク)

・名古屋メンバー◎GKランゲラック、DF吉田豊(65分:オ・ジェソク)、中谷進之介、丸山祐市、太田宏介、MFマテウス、稲垣祥、ジョアン・シミッチ、相馬勇紀(55分:前田直輝)、FW金崎夢生、山﨑凌吾(55分:ガブリエル・シャビエル)

「我々は武器を持っていた」(フィッカデンティ監督)

 前半は名古屋が主導権を握り続けた。ホームの湘南は石原と岩崎の2トップを先頭に前線から追い回したが、名古屋の守備陣はプレッシャーをものともせず、素早くサイドに展開。相馬、マテウスの両ウイングにボールが入ると攻撃は加速し、鋭いクロスからあわやゴールという場面を何度も作った。

 後半に入ってペースが落ち始めると、名古屋のマッシモ・フィッカデンティ監督は55分にチーム内得点王の前田とシャビエルを同時投入。システムを4-4-2から4-2-3-1に変更し、最前線の金崎の後ろにマテウス、シャビエル、前田が並んだ。だが、時間が進むにつれて攻撃は鈍化し、「これほど疲労感を見せるゲームはなかった」とフィッカデンティ監督。連戦の影響が色濃く見られた。

 対する湘南は57分にタリクと松田を投入。この交代をきっかけに徐々に盛り返し、終盤はカウンターからシュートまで持ち込む場面も増えたが得点には至らず、試合はスコアレスドローで終了かと思われた。

 しかし、後半アディショナルタイムにスコアが動く。90+2分、名古屋のマテウスが右CKでニアサイドを狙うと、湘南の齊藤がクリアに失敗。頭をかすめたボールは湘南ゴールに吸い込まれ、これが決勝点となった。フィッカデンティ監督は「我々はセットプレーという武器を持っていた」と胸を張った。

 一方、5連敗となった湘南の浮嶋敏監督は「前節の負け(対横浜FC、●2-4)と比べて、自分たちの特長を出せたことを考えれば、同じ負けでも次につながる負けだと思っている」と顔を上げた。

現地取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE


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