明治安田生命J1リーグ第10節は8月15日に各地で開催され、埼玉スタジアムでは浦和レッズがサンフレッチェ広島に勝利した。5分にレオナルドがPKで先制点を奪い、その後は広島の猛攻撃をしのいだ浦和は、ホームで1カ月ぶりの白星を飾った。

上写真=最後まで集中を切らさなかった浦和(写真◎J.LEAGUE)

■2020年8月15日 J1リーグ第10節(@埼玉:観衆4,287人)
浦和 1-0 広島
得点:(浦)レオナルド

・浦和メンバー◎GK西川周作、DF橋岡大樹、トーマス・デン、槙野智章、宇賀神友弥(89分:青木拓矢)、MF関根貴大、柴戸海、エヴェルトン、汰木康也(74分:岩波拓也)、FW武藤雄樹(63分:武富孝介)、レオナルド(63分:杉本健勇)

・広島メンバー◎GK大迫敬介、DF野上結貴、荒木隼人、佐々木翔、MFハイネル(57分:茶島雄介)、川辺駿、青山敏弘(74分:野津田岳人)、柏好文(64分:藤井智也)、浅野雄也(57分:東俊希)、森島司、FWレアンドロ・ペレイラ(74分:ドウグラス・ヴィエイラ)

「チームとして一つになれた」(西川)

 耐えて、しのいで、勝ち点3をもぎ取った。試合は序盤から苦しかった。相手にボールを支配され、防戦一方。ペナルティーエリア近辺で守備ブロックをつくり、必死でボールをかき出すのが精いっぱいだった。

 クリアしてはまた拾われ、前線でつないでもすぐにロスト。それでも、開始5分にわずかなチャンスをものにする。

 レオナルドのスルーパスで裏に抜け出した汰木がペナルティーエリアエリア内で倒れてPKを誘う。ボールをセットしたレオナルドは落ち着いてゴールの左隅へ。今季7点目となる4試合連続ゴールをマークし、貴重な先制点をもたらした。

 ただ、リードを奪ってからも展開は変わらない。ゴール前でブロックをつくって、はね返すばかり。GK西川が再三に渡ってビッグセーブでピンチを救った。惜しいシュートを何度も防がれた広島のレアンドロ・ペレイラは天を仰ぎ、信じられないとばかりに首を振るしかなかった。

 後半も最後の最後まで苦しい時間帯は続く。74分には左サイドハーフの汰木に代えて、センターバックの岩波を投入。3バックで相手のシステムに対応し、徹底して守りを固めて逃げ切った。

 虎の子の1点を守り切り、ホームで3戦ぶりの白星。前節の名古屋グランパス戦では大量失点を喫したものの、この日は無失点勝利で汚名を返上。主将のGK西川の顔も晴れやかだった。

「前節の6失点から学んだ。チームとして一つになれた」

 一方、広島は20本のシュートを放ちながらもノーゴール。「決めきれない自分たちに問題がある。セットプレーも数多くありました」。城福浩監督は悔しさをにじませていた。

現地取材◎杉園昌之 写真◎J.LEAGUE


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