8月1日、ShonanBMWスタジアム平塚で明治安田生命J1リーグ第8節が行なわれ、セレッソ大阪が湘南ベルマーレに勝利した。0-0で迎えた72分に清武弘嗣がPKで先制点を奪い、その1点を守り切ったC大阪が3試合ぶりの白星を飾った。

上写真=PKを決めた清武をチームメイトが祝福(写真◎J.LEAGUE)

■2020年8月1日 J1リーグ第8節(@BMWス:観衆3,494人)
湘南 0-1 C大阪
得点:(C)清武弘嗣

・湘南メンバー◎GK谷晃生、DF岡本拓也、大岩一貴、大野和成、MF古林将太(64分:馬渡和彰)、金子大毅、齊藤未月(72分:福田晃斗)、鈴木冬一、FW松田天馬(72分:タリク)、石原直樹、山田直輝(46分:中川寛斗)

・C大阪メンバー◎GKキム・ジンヒョン、DF松田陸、丸橋祐介、瀬古歩夢、マテイ・ヨニッチ、MF藤田直之(89分:木本恭生)、レアンドロ・デサバト、清武弘嗣(73分:片山瑛一)、坂元達裕、FW鈴木孝司(60分:豊川雄太)、奥埜博亮(73分:柿谷曜一朗)

一枚上手だったC大阪

 今季は開幕から3-5-2で戦ってきた湘南だが、この試合では慣れ親しんだ3-4-2-1にシステムを変更した。その意図について浮嶋敏監督は「我々のやりたいようなプレッシングができていなかったので、行くところは行けるような並びにした」と説明。前線からの守備を強化するため、最前線にチーム最年長35歳の石原、2シャドーに山田と松田が入った。

 だが、チームの完成度で勝るC大阪が湘南にプランを遂行させなかった。常に中間ポジションを取って湘南のプレッシャーをいなし、GKキム・ジンヒョンも含めた最終ラインからのビルドアップで攻撃を展開。前半は互いにチャンスこそ少なかったが、試合の主導権はC大阪にあった。

 スコアレスで試合を折り返し、C大阪のロティーナ監督は「プレースピードを上げることと、縦に早く攻めることを意識しよう」と指示。後半に入ってC大阪が相手ゴールに迫る場面が増え始めると、70分、奥埜とのワンツーを試みた坂元がPA内で湘南DF馬渡に倒されてPKを獲得する。これを清武が力強いキックでゴール左スミに突き刺し、遂に試合を動かした。

 その後、C大阪は交代枠を使いながら湘南の反撃に対応。2試合ぶりにシャットアウトを達成し、今季5勝目を飾った。他会場の結果により失点数はリーグ最少タイとなり、順位はガンバ大阪を抜いて2位に浮上。決勝点を挙げた清武は「チーム全体としての規律がある。僕たちは堅い」と胸を張った。

現地取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE


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