鹿島アントラーズのザーゴ監督が30日、オンライン取材に応じた。次節(8月1日)の大分トリニータ戦に向けて、しっかり分析はできている様子。今季初めて、アウェーゲームで勝利を収めることができるか。

上写真=大分戦に向けたトレーニング中の鹿島・ザーゴ監督(写真◎鹿島アントラーズ)

セットプレー時の守備も確認済み

 鹿島は7月18日の第5節で昨季王者の横浜F・マリノス相手に今季初勝利を挙げたが、ともに中3日で臨んだ第6節・湘南ベルマーレ戦で敗れ、第7節・FC東京戦では引き分けと、まだ成績が安定しない。今週末の8月1日には、3連敗中の大分トリニータと対戦。互いに上昇気流に乗るべく、ぜひとも勝利が欲しい一戦となる。

 大分を率いる片野坂知宏監督とは、柏レイソルでチームメイトだった。ザーゴ監督は「選手の頃もすごく汗をかく選手だった。今もベンチで汗かいているので、熱い方だと思う」と、かつて一緒にプレーした時代を振り返った。

 元同僚が指揮官として率いるチームのことも、よく理解している様子だ。「札幌の(ペトロヴィッチ)監督の下でコーチを長年やっていて、似たようなフォーメーションや守備の仕方を用いてくる」と、大分を分析。守備時には5バック気味になるチームとの対戦となるが、「5バックでプレーするいろいろなチームと対戦済みなので、特に新しいこと(対策)はやっていはいない。自分たちのサッカーをより披露して、徹底していくことが重要になってくると思う」と次節に臨む心構えを説いた。

 元チームメイトの激突というほかにも、実は共通点がある。大分は前節に4失点、鹿島はここ2試合で3失点と、セットプレーからゴールを許すことが多い。これには、「片野坂監督も、同じような状況にある監督かもしれない」とザーゴ監督も苦笑した。

 ただし、修正のための分析は済んでいる。現在のセットプレーでの守備ではゾーンとマンツーマンを併用していると明かしたうえで、前節は「2失点ともゾーンで守る部分の手前のニアサイドでヘディングをされている。マンツーマンがはがされてしまったことが失点につながったと思う」。湘南戦の失点も同様で、「ニアポストの前で触られてしまった。触られたのはマンツーマンでマークしていた選手。やはりマンツーマンを徹底してはがされない、競り合いに勝つことを徹底して要求し続けなければいけないと思う」と、改善点を挙げた。

 ザーゴ監督の頭の中では、勝利への道筋はしっかりと描かれている。あとは、それをピッチ上で選手に体現させるだけ。大分戦でミッションコンプリートを目指す。


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