7月26日、等々力陸上競技場で明治安田生命J1リーグ第7節が行なわれ、川崎フロンターレが湘南ベルマーレに勝利した。川崎Fは湘南に先制を許しながらも地力の差を見せつけ、2試合連続で逆転勝利を達成。リーグ再開後6連勝で首位の座をキープした。

上写真=今季初先発を飾った川崎Fの旗手(写真◎J.LEAGUE)

■2020年7月26日 J1リーグ第7節(@等々力:観衆4,724人)
川崎F 3-1 湘南
得点:(川)山根視来、三笘薫、田中碧
   (湘)タリク

・川崎Fメンバー◎GKチョン・ソンリョン、DF山根視来、ジェジエウ、谷口彰悟、登里享平、MF守田英正、下田北斗(85分:田中碧)、脇坂泰斗(58分:大島僚太)、FW家長昭博(66分:レアンドロ・ダミアン)、旗手怜央(58分:三笘薫)、小林悠(66分:宮代大聖)

・湘南メンバー◎GK谷晃生、DF石原広教、大岩一貴、大野和成、MF岡本拓也(46分:古林将太)、齊藤未月(79分:柴田壮介)、金子大毅、松田天馬(69分:福田晃斗)、鈴木冬一、FW中川寛斗(46分:タリク)、岩崎悠人(59分:石原直樹)

本番はここから(鬼木監督)

 ホームの川崎Fは前節のベガルタ仙台戦で2ゴールを挙げた小林と、プロ1年目の旗手が今季初先発。11日の第4節・柏レイソル戦で負傷したジェジエウも3試合ぶりに先発メンバーに名を連ねた。

 指揮官の期待に応えるべく、開始3分に旗手がファーストシュートを放つと、小林も前半だけで7本ものシュートを記録。前半の川崎Fは初先発の2人が攻撃をけん引した。一番の決定機は25分の場面。守田からのクロスを旗手が折り返し、小林がヘディングシュート。ゴールを割ったかに思われたが、湘南のGK谷が間一髪、ライン上でかき出した。

 攻める川崎Fと守る湘南。後半に入っても試合の構図は変わらなかったが、意外にも、先制点を奪ったのは湘南だった。57分、古林が右サイドから鋭いクロスを送ると、反応したタリクがバイシクルシュート。川崎FのGKチョン・ソンリョンが一歩も動けないスーパーゴールが決まり、試合の均衡が破られた。

 まさかの失点に静まり返る等々力。だが、首位を走るチームはここからが強かった。失点直後の58分、川崎Fの鬼木達監督は大島と三笘を投入すると、この采配がずばり的中する。61分、相手コーナーキックのこぼれ球を拾ってカウンターを繰り出すと、大島がゴール前に絶妙なスルーパス。走り込んだ山根が冷静にゴールに流し込み、すぐさま同点に追いついた。

 78分には、湘南DF石原のトラップミスを三笘が逃さず、ボールをかっさらって一気にゴール前へ。最後は追いかけてきた石原の股の下を打ち抜き、三笘のJリーグ初ゴールで逆転に成功した。さらに88分には途中出場の田中がダメ押し点を奪い、3-1で川崎Fが勝利。2009シーズン以来11年ぶりの6連勝で、首位をがっちりキープした。

 試合後、湘南の浮嶋敏監督は「プラン通りに試合は進んだが、一歩、二歩足りないところがあった」と苦い顔。勝利した川崎Fの鬼木監督は「負けている状況からひっくり返し、選手たちはよくやってくれた」と労いつつ、「本番はここから。よりゴールにこだわっていきたい」と、6連勝にも気を緩める様子はなかった。

現地取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE


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