今シーズン、DAZNでは毎節、有識者やメディアが選ぶスーパーゴールを紹介中だ。7月22日、平日開催となった明治安田生命J1リーグ第6節はサッカーマガジンWEB編集部がセレクトを担当。全22ゴールの中のベストを紹介しよう。

上写真=小林は仙台戦で2得点。逆転ゴールとなったジャンピングボレーをベストゴールに選出した(写真◎J.LEAGUE)

サカマガWEB編集部が選んだ6ゴール

 僭越ながら、J1第6節のベストゴールとベストセーブを選ばせていただきました(サッカーマガジンWEB編集部の中の人です)。その選考理由はtwitterでは書き切れないので、この場を借りて説明させていただきます。ちなみにベストゴールの中でも、べスト・オブ・ベストを一つだけ挙げるということだったので、小林悠選手のボレー、中村航輔選手のビッグセーブをそえぞれピックアップしました。が、ここに挙げたプレーは個人的にはみんな『ベスト』です。

 まずは、ゴール編。

ベガルタ仙台/道渕諒平選手

 今節は名古屋の米本拓司、鳥栖の原川力もミドルシュートを決めています。いずれも甲乙つけがたいですが、一つ選ぶならこれ。もっとも距離があったシュートでした。チームの2点目。シュートは目の前の田中碧に当たっていますが、距離をものともせず、道渕がしっかり右足を振り切ったことで決まりました。チームメイトが粘って粘ってつないだボールを、ゴールに変えたという点でも価値がある一発でしょう。

FC東京/室屋成選手

 サイドバックのゴール、個人的に好きなんですよね。70年ワールドカップ決勝のカルロス・アルベルト(ブラジル代表)じゃないですが、視界の外(画面の外)からこつ然と現れる神出鬼没感がたまらない。菅の裏を取った室屋がレオナルドにスペースにボールを出すように要求し、バウンドを合わせたトラップがまた素晴らしくって、エリアの中に飛び込んでいく自分のスピードも、パススピードもまったく殺さずに決めたスーパーゴールでした。試合終了間際の同点ゴールだったことも含めて、ピックアップするゴールにするか迷いましたが……。

川崎F/山根視来選手

 カットして、持ち上がって、パスして、受けて、決めた。川崎フロンターレのハイプレスで相手のミスを誘い、コンビネーションも見事に決まって生まれた、見ていて気持ちのいいゴールでした。小林悠と山根のワンツーのスピードと正確性は驚きの一言。バルデラマとリンコンみたいな壁パス(昔はそう言ったものです)もいいですけど、ゴール前の密集地域を高速ワンツーで抜けるなんて、きっと本人たちも気持ちよかったに違いありません。小林が瞬時に足の角度を調整して山根にベストなボールを届けていることにもぜひ、注目してほしいです。

柏レイソル/神谷優太選手

 DAZNで解説の岩政大樹さんも驚いていましたが、終盤に「こんなに走れるの?」って驚くほど力強いドリブルで持ち上がり、エリアの外から豪快に決めました。相手DFが距離を詰める前に、思い切り右足を振り抜いています。ボールの軌道も、スピードも抜群で、相手GK西川周作が一歩も動けませんでした。前節の湘南戦でも好プレーを連発していましたが、仲間隼斗といい、この神谷といい、ここ2試合の柏のアタッカー陣はキレキレですね。

北海道コンサドーレ札幌/菅大輝選手

 シュートコースは角度的に狭かったはずです。しかもGKが手を出しにくい場所をしっかり狙って打っている。瞬時にすべてを選択し、狂いなく実行しているところが素晴らしいし、ホームゲームの開催を待ちわびていたサポーターに喜びを届けたという意味でも価値あるゴールだったのではないでしょうか。菅にボールを届ける過程で、縦に仕掛けた駒井のキレと、相手DFを体で『封じた』ジェイのアシストも評価したい。

ベストゴール
川崎フロンターレ/小林悠選手

 相手と駆け引きしながら大島僚太のクロスの軌道を読み切り、右足できっちりミート。点取り屋としての才能が凝縮したようなゴールでした。クロスに対して目の前で三笘がジャンプしているにもかかわらず、その瞬間にはボールが届くと信じてシュートモーションに入っている。来ると信じて相手と駆け引きし、予備動作に入り、シュート体勢を整えるのがストライカーですが、1試合の中では、ボールが届かないことがほとんど。それでも何度も何度もゴールを生み出すために動き直す。だからでしょう、努力が実った瞬間に、感情が爆発する選手が多いのは。このゴールのときの小林もそうでした。しかも仙台を逆転した一発。絶叫するのも当然です。


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