昨シーズン途中に負傷したエジガル・ジュニオにとっては昨年7月以来、約1年ぶりのゴールだった。横浜ダービーでチームの4点目をスコア。待望の得点は自身の調子とチームの状態をますます上向きにすると本人は言う。

上写真=約1年ぶりにゴールに歓喜の表情を見せるエジガル・ジュニオ(写真◎J.LEAGUE)

■2020年7月22日 J1リーグ第6節(@日産ス/観衆4,819人)
横浜FM 4-0 横浜FC
得点:(M)オウンゴール、マルコス・ジュニオール、遠藤渓太、エジガル・ジュニオ

これからどんどん決めていきたい

 昨年7月20日、第20節のヴィッセル神戸戦でエジガル・ジュニオはゴールを挙げながら左足を負傷し、54分に交代した。後日、左足関節骨折で全治3か月の診断が下る。結局、以降のシーズンを棒に振ることになってしまった。

 間違いなく2019年シーズン序盤のけん引車だった。前述の神戸戦の時点で11ゴールをマーク。シーズン得点王に輝いた仲川輝人は33試合で15得点、マルコス・ジュニオールも同じ33試合で15得点だったことを考えれば、16試合で11点を記録していたエジガルが、いかに驚異的なペースでゴールを量産していたかが分かる。

 チームはJ1優勝を果たし、序盤戦を支えたエジガルの功績も十分に評価されたが、一方で本人には1シーズンを通して働けなかった悔しさがある。だからこそ、2020年シーズンにかける思いは人一倍、強かった。

 そして迎えた開幕6試合目。横浜ダービーという大舞台で、待ちに待った歓喜の瞬間は訪れた。

「今月でちょうど1年になります。去年7月にケガをして以来、練習試合では決めていましたが、公式戦でのゴールはありませんでした。やっぱり公式戦でゴールを決めるのは、すごく気持ちがいい」

 遠藤渓太が左サイドで粘って2人の守備者をかわした刹那、エジガルはボックス内でバックステップしてマーカーから距離を取り、素早くシュート体勢を整えた。遠藤の優しいパスをゴール正面で受けると、相手GKの届かない位置へ、冷静にボールを蹴り込んでみせた。

 この日は前線で活発に動き周り、攻撃から守備に切り替わった瞬間には第一守備者として力を尽くした。得点以外でもチームのために働けるのがエジガルの強み。本人もそのことには自覚的だが、最大の魅力はやはり、他の選手では簡単には持ちえない得点力だろう。

「このゴールを機に、これからどんどん決めていきたいですし、チームに貢献していきいたいと思います」

 1年ぶりのゴールは量産へサインか。トリコロールが誇るシューターは、これからゴールでもチームを引っ張ると誓った。

現地取材◎佐藤 景 


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