川崎F戦のショックを引きずってはいなかった。11日、練習後にオンラインでの取材に応じたFC東京のMF安部柊斗は、すでに明日の横浜F・マリノス戦へ気持ちを向けていた。勝利を手にするために大卒ルーキーは全力を尽くす。

上写真=横浜F・マリノス戦に向けた前日練習を終えた安部は「体調はいい」と話した(写真◎FC東京)

橋本拳人くんの分を僕が補えば問題ない

 川崎F戦に0-4で敗れた事実はしっかりと胸に刻み、明日に迫った横浜FM戦に照準を合わせていた。ベクトルを向けるべきは当然ながら過去よりも未来。安部が説明する。

「前節、川崎戦で負けてしまいましたが、そこは切り替えてみんなで次の横浜戦に向けて、という話になっていますし、自分自身、体もそこまで疲労はなく、万全な状態で臨めると思います」

 昨季のJ1王者はもちろん、簡単な相手ではないが、スカウティングは済んでいる。

「マリノスは変わった形でポゼッションしてくるので、また川崎とは違ったやり方ですけど、ボールを取ったあとは、サイドバックが中にしぼったりしている。スカウティングでも分かっていますし、は狙っていきたいですね」

「特殊な(ボールの)回し方をしてくますけど、切り替えだったり、二度追いだったり、それをうまくできれば、スイッチを変えられるので」

 川崎F戦は、べ―スの部分で相手に上回られた。ボール奪取を自身のストロングポイントと自認する安部にとっては悔しい結果だ。横浜FM戦には、やるべきことを再確認して臨むつもりだ。

「試合に出場した自分の持ち味であるボール奪取だったりハードワークをベースにやって、得点に絡むプレーをしたいと思います」

「まだボールロストであったり、パスがズレるというところがあるので、自分の中でも課題に挙げていますが、次の試合ではしっかり改善できるようにして、なおかつもっとミドルシュートとか狙っていきたい」

 橋本拳人の移籍が決まったことで、大卒ルーキーであるとはいえ、安部に対する期待はこれまで以上に大きくなることだろう。本人はその状況を重荷ではなく、むしろチャンスととらえていた。

「拳人くんが移籍することになって、チームとしては痛いと思うんですけど、そこは自分が拳人くんの分を補うプレーをすれば問題ないと思うので。逆に自分が東京を勝たせられるように。サポーターの方々が安心して見ていただけるようなプレーをしたいと思います」

 中盤の争奪戦で上回り、安部のボール奪取からサイドに展開して、フィニッシュへーー。横浜FM戦で前節の敗戦から立ち上がる青写真は、描けている。


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