多摩川クラシコを翌日に控えた7日、FC東京の長谷川健太監督がオンラインで取材に応じ、意気込みを語った。前節の柏戦で負傷したディエゴ・オリヴェイラの状態は気がかりだが、「やれる準備はしたつもり」と指揮官は言った。

上写真=柏戦に勝利し、FC東京は開幕から2連勝。川崎Fと対戦する第3節の戦いぶりが注目される(写真◎Getty Images)

球際と切り替えがポイント

 中3日の試合は、J1の18チームに等しく与えられた過酷な条件だ。しかしながら、前節の再開試合(柏戦)で、得点源のディエゴ・オリヴェイラが負傷したFC東京にとってはいきなり訪れた試練と言えるかもしれない。しかも相手は川崎フロンターレ。D・オリヴェイラの状態について長谷川監督は「分析スタッフのほうから状態は言うなと言われているのでノーコメントで(笑)」と話したが、負けられない一戦であるものの、エースがトップフォームで臨めるとは考えにくい。

「中3日という、時間的に制約がある中で準備はしました。今シーズン、Jリーグではホーム初なので、いい試合をして勝利を収められるように全員で戦っていきたいと思います」

 決戦を前に、指揮官はでき得る限りの準備をしたと話す。その上で勝利のポイントをこう見立てている。

「球際と切り替えのところで、イーブンにできるかどうか。昨シーズンのホームでの対戦は、そのベーシックな部分で川崎に上回られて何もできずに終わった。そこでしっかりと戦ってイーブンにできるかどうかがポイントだと思っています」

 昨年の夏に行なわれたホームゲームで、FC東京は川崎Fに0-3で敗れた。文字通りの完敗。その苦い記憶は今も指揮官の中に残る。

「どこまでやれるか、川崎Fとのここ2試合は真っ向勝負で挑んで散っているので、今回は相手をリスペクトして戦いたいと思っています。その中でわれわれの今シーズンの地力がどこまで通用するか、序盤戦の腕試しというか、持っている力をすべてぶつけていきたい。昨シーズン、川崎に対して何もできなかったところから、どこまでわれわでができるようになったのか、明日のゲームで見定めていきたい」
 
 交代5人枠ルールの採用や新様式での試合運営、リモートマッチでの開催、さらに中3日での対戦と、これまでと違う状況の中でライバルと相まみえる。しかも今季は両チームとも、新フォーメーションに取り組んでいる。

「ライバルチームだと思いますし、これからもずっと多摩川クラシコで戦っていかなければならない相手。そういう意味で昨シーズン、ホームで何もできずに完敗したのは非常に悔しい結果だった。今回は思い切ってぶつかっていくだけです。川崎を叩いて、いい形で乗っていけるような試合にできれば」

 FC東京2020にとっての試金石にもなる一戦か。要注目だ。


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