浦和レッズのピンチを再三にわたって防ぎ、ゴールを死守した西川周作。安定したセービングでチームに落ち着きをもたらし、絶体絶命と思われた1対1も見事にストップした。終了間際に難しい軌道のシュートをはじき出したセーブは圧巻だった。

上写真=スーパーセーブでピンチを何度も救ったキャプテンの西川(写真◎J.LEAGUE)

■2020年7月4日 J1リーグ第2節(@埼スタ)
浦和 0-0 横浜FM
得点:(浦)なし  (横)なし

最後もワンピンチあると思っていた

 浦和に勝ち点1をもたらした立役者と言っても過言ではないだろう。守護神の西川周作は要所でビッグセーブを連発。前半終了間際に横浜F・マリノスのエリキとの1対1の局面を迎えるが、股下のコースを誘い込むようにして、難しいシュートをストップ。後半アディショナルタイムにもエジカル・ジュニオの鋭いシュートを片手1本ではじき出してセーブする。

「ずっと集中していました。最後もワンピンチあると思っていたんです。気づいたら止めていた感じですね。あのときの心境は無でした」

 今季初めて無失点に抑えた守護神の顔には充実感が漂っていた。ルヴァンカップの初戦でベガルタ仙台に2失点、リーグ開幕戦でも湘南ベルマーレに2失点。公式戦で2連勝こそしていたものの、守備は決して安定していなかった。

 コロナ禍の中断期間も修正すべきポイントの一つとして、チームで取り組んでいた。そして、4カ月ぶりの試合を迎え、圧倒的な攻撃力を誇る前年王者を見事にシャットアウト。後半途中からは多くのピンチを迎えたが、集中を切らさずに粘り強く守り切った。主将はチームの出来にも手応えを感じている。

「結果はポジティブにとらえています。長いシーズンを考えると、負けないことが大事。相手に勝ち点3を与えなかったことも大きい。次の試合で、このスコアレスドローの価値を証明したいです」

 次戦は7月8日のベガルタ仙台戦。アウェーに乗り込み、今季初の無失点勝利を狙う。

現地取材◎杉園昌之 写真◎J.LEAGUE


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