サンフレッチェ広島が6月16日、18時30分スタートの練習を行なった。公式戦再開後の週2試合ペースの過密日程を見据えるだけでなく、ナイトゲームへの順応も考慮。紅白戦を実施し、本番に近い状況で調整を進めた。

上写真=照明に照らされながら、紅白戦の合間に指示を送る城福監督(写真◎石倉利英)

選手たちの姿勢を評価

 サンフレッチェ広島の練習はほとんどの場合、午前中スタートで行なわれているが、6月16日の練習スタートは18時30分だった。その時間帯は、まだ空も明るかったが、冒頭にミーティングがあったため、19時前に選手がピッチに姿を現した頃には、照明が必要な暗さになっていた。

 この日はフルコートでの紅白戦に多くの時間を割き、時間も15分×4本と長めだった。メンバーを入れ替えながらとはいえ、4本すべてプレーした選手も多く、体力面でもハードな内容に。練習が終了したとき、周囲はすっかり暗闇に包まれていた。

 城福浩監督は練習後、「3日前に(ガイナーレ鳥取と)練習試合をして、中2日という状況だったが、過密日程を想定して(練習強度の)ひと山を作りたいと、選手には説明した」と語った。6月20日にはファジアーノ岡山との練習試合も控えており、「本番と同じようなコンディションで週末を迎えたい」という狙いがあったという。

 広島は再開初戦から、7月4日(土)にヴィッセル神戸(第2節・19時30分、アウェー)、8日(水)に大分トリニータ(第3節・19時、ホーム)、12日(日)にサガン鳥栖(18時、アウェー)と対戦する。いきなり週2試合ペースとなることに加え、その後も含めてナイトゲームが続くことから、夜の試合環境への順応もテーマの一つだった。
 
 紅白戦では厳しい守備でボールを奪い合うなど、個々の状態の良さを感じさせた。城福監督は「いい攻防だぞ!」とピッチ内に声を掛けたり、スタッフと「これはもう、実戦(と同じ強度)だな」と話し合うなど、内容に満足した様子。「モチベーション高くやってくれた。お互いの厳しさの中で何かできるのか、やり合ってくれて、このチームが一体となっていることを、あらためて感じた」と選手たちの姿勢を高く評価した。

「お互いの守備が緩く、流れるようなパスワークでゴールに迫るのがいいかといえば、そんなことはない。お互いが『やらせない』というメンタリティー、厳しい攻防の中で崩していく、あるいは崩されない。それを非常に高いレベルでやれたのはよかった」と語った城福監督。2月の公式戦で連勝するなど好スタートを切った今季、7月4日から再加速すべく、着々と準備が進められている。

文◎石倉利英 写真◎石倉利英


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