1993年にスタートしたJリーグでは、様々な特徴を持つストライカーがゴールを奪い、得点王に輝いてきた。Jリーグ得点王の活躍を振り返る連載の第19回は、名古屋グランパスをJ初制覇に導いたケネディを紹介する。

上写真=加入2年目、リーグ優勝した名古屋で得点を量産したケネディ(写真◎J.LEAGUE)

オーストラリア代表で活躍

 2009年のシーズン途中に名古屋グランパスに加入したFWケネディは、それより前に日本でも存在を知られていた。

 06年ドイツ・ワールドカップのグループステージ初戦で、日本がオーストラリアと対戦した際、後半途中から出場し、のちのJリーグ登録で194センチ・84キロという体格を生かして前線のターゲットに。ロングボール主体でパワフルに攻め込んでくるオーストラリアに日本は耐え切れず、終了間際に3失点して逆転負けを喫した。

 長くドイツの下部リーグでプレーし、06年ワールドカップのメンバー入りはサプライズ選出だった。その後もドイツでプレーを続けた後、09年途中に名古屋に加入。この年に加入したFWダヴィがシーズン途中でカタールのクラブに引き抜かれたことを受けて、白羽の矢が立った。

 この年はJ1リーグで15試合に出場して6得点。長身だがボールコントロールも巧みで、前線のターゲットになって攻撃の幅を広げ、好結果を残す。長髪、ひげを生やした風貌がイエス・キリストの肖像に似ていることから、『ジーザス』のニックネームで呼ばれた。


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