1993年にスタートしたJリーグでは、様々な特徴を持つストライカーがゴールを奪い、得点王に輝いてきた。Jリーグ得点王の活躍を振り返る連載の第15回は、ガンバ大阪で躍動したマグノ・アウベスを取り上げる。

上写真=高い得点力を発揮してG大阪の中心となったマグノ・アウベス(写真◎J.LEAGUE)

大阪ダービーでハットトリック

 2005年にリーグ初優勝を達成したガンバ大阪は、33得点を挙げてJリーグ得点王&MVPに輝いた優勝の立役者、FWアラウージョと、生え抜きのFW大黒将志が退団。06年シーズンに向けて、代わりの得点源として白羽の矢が立ったのが、FWマグノ・アウベスだった。

 ブラジル全国選手権得点王、ブラジル代表でもプレーした実績を携えて03年に全北現代(韓国)に加入。04年に大分トリニータに移籍し、2年間でJ1リーグ62試合に出場、29得点を挙げていた。G大阪でも活躍が期待され、それに応えて第2節、セレッソ大阪とのダービーマッチで加入後初得点を含むハットトリックを達成し、6-1の大勝に貢献。第5節からのチーム6連勝中も計7得点を挙げるなど、新天地でも高い得点力を示した。

 176センチ・70キロの細身の体格ながら、左右両足を鋭く振り抜くシュートは強烈で、ヘッドも含めて多彩なパターンでネットを揺らした。ドイツ・ワールドカップによる中断からの再開後3試合に欠場、その後も得点から遠ざかった時期があったが、第19節で8試合ぶりの得点を決めてからは、再びコンスタントに得点を重ねていく。


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