1993年にスタートしたJリーグでは、様々な特徴を持つストライカーがゴールを奪い、得点王に輝いてきた。Jリーグ得点王の活躍を振り返る連載の第13回は、ガンバ大阪初優勝の立役者、アラウージョをピックアップ。

上写真=来日2年目で高い得点力を発揮し、ガンバ大阪を初優勝に導いたアラウージョ(写真◎J.LEAGUE)

5月に入って本領を発揮

 それまでの2ステージ制に代わり、1996年以来となる通年リーグで争われた2005年のJ1リーグは、チーム数も16から18に増え、現在と同じ全34節の戦いに。ガンバ大阪は西野朗監督が就任して4年目を迎え、初優勝を期待されていたが、第6節を終えて1勝4分1敗と波に乗れていなかった。

 そんな中、新加入のFWアラウージョは6試合で3得点。04年に清水エスパルスに加入し、29試合出場・9得点の実績を残していたが、1stステージの8得点に対して2ndステージは1得点と、シーズン後半に失速しており、2年目のJリーグで活躍できるのか、不安視する声もあった。

 だが、5月に入って本領を発揮し始める。第10節でシーズン5点目を決めると、6月の中断期間を挟み、7月の再開初戦となった第13節ではハットトリックを達成するなど、第14節までに5試合連続の計9得点。鋭いドリブル突破、左足から繰り出す正確なフィニッシュで得点を重ね、チームも第11節から6連勝を飾るなど調子を上げていった。


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