サンフレッチェ広島の城福浩監督が、今後の練習についての考えを明かした。継続的に活動できている状況に感謝しつつ、選手のコンディションや今後の不測の事態も想定しながら、スケジュールを組んでいく考えだ。

上写真=選手たちの動きを見つめる際に笑顔も見られた城福監督(写真◎石倉利英)

「練習をやれていることはありがたい」

 4月6日の練習がオフだったサンフレッチェ広島は、7日に練習を再開した。Jリーグの公式戦が延期になって以降、練習時間は通常より短めの1時間強で終わることが多かったが、この日は約1時間半。最終ラインからフィニッシュに至るまでのボールの動かし方や、ゴール前での動き方の狙いを確認するメニューに多くの時間を割いている。

 城福浩監督は練習後、「筋肉に強い負荷がかかるというよりは、有酸素運動を重視した」と説明。「運動量は多かったですが、意欲的にやってくれたと思います」と選手たちの動きに満足げだった。

 広島は3月28日から4月2日まで6日間のオフを取った後、3日から練習を再開したが、その日にJリーグの村井満チェアマンが、5月9日を目指すとしていた公式戦の再開を「白紙に戻す」と発表した。広島は3日から5日まで練習を行なったものの、その間に浦和レッズや湘南ベルマーレなどが4月中旬までの活動休止を発表しており、練習ができなくなっているクラブも多い。
 
 これを踏まえて城福監督は「練習をやれる幸せ。練習をやれていることは、すごくありがたい。やり続けられるのであれば、コンディションの維持、あるいはアップができると思う」と現状に感謝しつつ、「ただ、どうなるか分からない。自分たちが思うようなタイミングで練習やオフにすることができなくなることもあり得ると思っている」と語った。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、広島県の湯崎英彦知事は6日に記者会見を行ない、東京都、神奈川県、大阪府、福岡県と、その周辺の都市圏との間の不要不急の往来を控えるように求めている。今後の状況次第では広島も、活動を制限せざるを得なくなるかもしれない。

 だが城福監督は「どうなってもフレシキブルに対応できるかなと思っている」とコメント。「その準備をしながら、いまは練習ができる幸せを感じ、まだまだ再開は遠いので、選手の心理的なものを図りながらメニュー、雰囲気を作っていくことが大事」と強調した。


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