2月23日、J1第1節の横浜F・マリノス対ガンバ大阪が日産スタジアムで行なわれ、アウェーのG大阪が2-1で勝利。プロ23年目を迎えたG大阪のMF遠藤保仁は開幕戦で先発フル出場を果たし、楢﨑正剛氏の持つJ1最多出場記録の631試合に並んだ。

上写真=J1最多出場記録に並んだMF遠藤(写真◎Getty Images)

■2020年2月23日 明治安田生命J1リーグ第1節
 横浜FM 1‐2 G大阪
 得点:(横)マルコス・ジュニオール
    (G)倉田秋、矢島慎也

開幕白星で記録達成

 1998年にプロデビューを飾った日産スタジアムでの記録達成について遠藤は、「第一歩を踏み出した場所ですし、めぐりあわせがいいのか、運がいいのか分からないですけど、勝利で飾れてよかったなと思います」と、いつものように淡々と語った。

 この日は中盤のアンカーとして先発したが、前半途中に宮本恒靖監督にシステム変更を提案するなど、ゲームの状況を察知する分析力はさすが。「9番の選手(マルコス・ジュニオール)が横によく動いていて、僕が付いていったらスペースが空くので、(井手口)陽介もいたほうがいいなと」。宮本監督の了承を得て、その後はダブルボランチの一角として安定感あふれるプレーを披露し、攻守両面でチームの勝利に貢献した。

 試合後の会見で宮本監督は、「ヤット(遠藤)がピッチにいることで試合が落ち着く。うまくゲームを進めてくれた」と称賛。先制点をマークしたMF倉田秋も「記録になる試合は一生残っていくと思うので、そこで勝ててよかった」と喜んだ。

 3月1日に本拠地の吹田スタジアムで行なわれる第2節・ベガルタ仙台戦に出場すれば、J1最多出場記録で楢﨑氏を抜いて単独トップに立つ。何試合まで出場したいか、という質問に対して「自分が自分に聞きたいくらい」とおどけながらも、次のように語った。

「充実したサッカー人生を送りたい。そのためには試合に出ないといけないですし、いい準備をしていかないと。若い選手がどんどん出てくるので、それに負けないように粘り強くやっていきたいと思います」

 今年で40歳を迎えたが、サッカーへの情熱はまだまだ衰えていないようだ。

取材◎多賀祐輔


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