1月2日、第100回全国高校サッカー選手権3回戦が各地で行なわれた。熊谷スポーツ文化公園陸上競技場では、佐賀県代表の佐賀東と熊本県代表の大津が対戦。九州勢同士の対決は大津が常に先行する形でゲームを進め、佐賀東の反撃を1点に抑えて3-1で勝利。8強に駒を進めた。

上写真=先制ゴールを挙げた大津のFW小林俊瑛(写真◎松田杏子)

■2021年1月2日 全国高校サッカー選手権3回戦(@埼玉・熊谷)
佐賀東 1-3 大津
得点者:(佐)森田悠斗 (大)小林俊瑛、高畑涼、碇明日麻

佐賀東は無失点の大津ゴールをこじ開けるも…

 ボールを保持し、積極的に仕掛けるスタイルに特長を持つ両チームだが、前半から優勢だったのは大津だ。前半28分にはボックス内でこぼれ球を拾った小林俊瑛が決めて先制。均衡を破った。ただ、その後は佐賀東もGK松雪翔吾が好セーブを連発。追加点を許さず、チャンスを待った。
 しかし67分、次の1点を手にしたのも大津だった。左CKから高畑涼が決めて2-0。前半から20本を超えるシュートを放ち、2点目をもぎ取った。これで勝負は決したかと思われた終盤、佐賀東も反撃に出る。71分、予選から無失点を続けていた大津のゴールをこじ開けた。ボックス内でこぼれたボールにキャプテンの森田悠斗が鋭く反応。体を投げ出すようにシュートを放ち、1点を返した。堅守を誇る大津ゴールを破ったことで佐賀東の反撃ムードが高まったが、さらなるゴールは奪えず。逆にアディショナルタイムに大津が速攻から加点する。碇明日麻がネットを揺らして3-1とし、地力を示した大津が九州勢対決を制し、準々決勝進出を決めた。

佐賀東、大津の登録メンバー


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