上写真=フルミネンセのヘルマン・カノが開始3分にネットを揺らした(写真◎Getty Images)
■2025年6月30日 ラウンド16(@バンク・オブ・アメリカ)
インテル 0−2 フルミネンセ
得点:(フ)ヘルマン・カノ、エルクレス
集中した守備でインテルの猛攻を跳ね返す
開始3分、フルミネンセがいきなりゴールを奪った。敵陣でマテウス・マルティネッリがボール奪取に成功すると、ジョン・アリアスが右サイド深く持ち込み、クロスを供給。アレッサンドロ・バストーニに当たってふわりと浮いたボールは、ゴール前に詰めていたカノの元へ。ヘディングで叩きつけて、先制ゴールが生まれた。
1点を追うことになったインテルはボールを握り、パスを左右に散らしながらゴールに迫っていった。しかしなかなか良い形でシュートを打てず、ボールを持たされるような展開になっていく。フルミネンセの守備陣に手こずり攻めあぐねた。
試合は終盤に入り、それまで沈黙していたラウタロ・マルティネスがシュートを連発。しかし5枚で守る最終ラインとGKファビオ・ロペスの好守でフルミネンセはゴールを許さない。
7分と示されたアディショナルタイムもインテルが押し込み、ゴールに迫っていった。だが、フルミネンセも粘り強く守って猛攻をしのぐと、逆に90+3分に試合を決める1点をもぎ取ってみせた。敵陣右サイドのスローインの場面でインテル守備陣の足が一瞬止まる。最後はエルクレスが左足でゴールを射抜いてフルミネンセがリードを広げた。
下馬評ではUEFAチャンピオンズリーグ準優勝のインテルが有利と思われていたが、先制して粘り強く守って最後に追加点を挙げたフルミネンセがプラン通りの試合運びで勝利をつかんだ。これでフルミネンセはイタリア勢に対し、15戦無敗(11勝4分け)。記録を継続し、準々決勝進出を決めた。