UEFAチャンピオンズリーグ準決勝第2レグが現地17日に行われ、マンチェスター・シティとレアル・マドリードが対戦。第1レグを敵地で1−1と引き分けていたシティは試合開始から相手を押し込み、ベルナルド・シウバの2発を含む、4ゴールを叩き込み快勝。2試合合計5−1として2年ぶりの2度目の決勝進出を決めた。

上写真=2ゴールをスコアし、決勝進出に大きく貢献したマンチェスター・シティのベルナルド・シウバ(写真◎Getty Images)

2試合合計5−1で勝ち抜け!

 序盤からマンチェスター・シティがボールを握り、レアル・マドリードを押し込んだ。レアルが守備に軸足を置いていた面もあっただろうが、シティはボールをテンポよく動かしながらゴールへのルートを探っていく。13分には、最初のビッグチャンスを創出。左サイドのグリーリッシュがボックス内に進入して上げたクロスにハーランドが飛び込み、シュート。ドンピシャのタイミングだったが、GKクルトワの好守に阻まれた。

 21分には右CKからシティがゴールチャンスをつかむ。ショートコーナーを選択し、デ・ブライネ、ベルナルド・シウバ、デ・ブライネとつなぐと、ボックス左へクロスを供給。アカンジが頭で折り返したところに、ハーランドが上から叩きつけるヘディングシュート。これまたドンピシャのタイミングで放ったシュートだったが、再びクルトワの好守のあって阻止された。

 ほぼレアル陣内でプレーし、圧倒的に攻めるシティだったが、2度のビッグチャンスをゴールにつなげられず。このまま攻めあぐねると『守るレアル』に流れを渡すことにもなりかねなかったが、23分に名手クルトワを破ってみせる。

 右サイドの深い位置、レアルの左サイドバック、カマビンガの背後にストーンズが走り込み、そこからのパス交換で相手最終ラインに綻びを作り出すと、内側でボールを引き取ったデ・ブライネが、間髪入れずにボックス内へスルーパス。収めたベルナルド・シウバが左足を強振し、ニアポスト側へ強烈なシュートを叩き込んだ。

 ついにゴールをこじ開けたシティはその勢いを駆って、さらに攻め込んでいった。レアルの4バックがボックス幅でタイトに守るが、その外を巧みに使いながら押し込み続け、ハーフコートゲームを継続。37分には2点目をスコアしてみせた。

 左サイドからボックス内にドリブルで入り込んだグリーリッシュが内側にボールを返すと、走り込んだギュンドアンがシュート。これは相手DFに阻まれたが、こぼれ球をベルナルド・シウバが頭でプッシュ。前半のうちに2点目を奪い、2試合合計スコアを3−1としてリードを広げた。

 防戦一方だったレアルのチャンスといえば、35分にクロースが放った無回転ミドルくらい。クロスバーを直撃したそのシュートは強烈だったが、前半は70%を超えるボール保持率が示すように、シティが圧倒した。

 後半、2点のリードを奪ったシティがやや構えたこともあり、レアルがボール保持率を高めて敵陣でプレーする機会を増やしたものの、なかなか決定機を生み出すことができず、頼みのヴィニシウスやベンゼマもいい形でボールを持つことができなかった。

 勝負を決定づけるシティの3点目が決まったのは、76分。敵陣左サイドで得たFKの場面。デ・ブライネのキックに反応したアカンジがヘッド。シュートは相手DFのミリトンに当たってそのままゴールに吸い込まれ(記録はオウンゴール)、レアルをさらに突き放した。

 アディショナルタイムにもフィル・フォーデンのスルーパスを受けたフリアン・アルバレスが追加点を奪い、4ー0。シティは昨季準決勝で敗れた相手に雪辱を果たし、2試合合計5−1として2季ぶり2度目の決勝進出を決めた。

 シティは悲願の欧州制覇をかけて6月10日(現地時間)にインテルと対戦する。


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