ITスポーツ連盟が主催する第19回ITサッカーリーグの第2節が10月8日(土)、横浜FC東戸塚フットボールパークで行われた。初勝利を挙げたアイエックス・ナレッジ株式会社(IKI)が首位に浮上し、今季初戦を迎えた日本ビジネスシステムズ株式会社(JBS)も幸先の良いスタートを切った。

 IT業界の発展を目指し、2002年にスタートしたITサッカーリーグは今年で21年目を迎える。第19回の今大会は9月17日(土)に開幕し、前節から3週間ぶりの開催となった第2節は、第1試合で JBS、第2試合でIKIが今季初勝利。勝ち点を4に伸ばしたIKIが、今季より新規参入の日鉄ソリューションズ株式会社(NSSOL)を抜いて首位に立った。一方、敗れた株式会社DYMと株式会社フォーカスシステムズ(FOCUS)はいまだ勝利がなく、次節以降の巻き返しを図る。エキシビションの第3試合には、今節試合のなかったNSSOLが出場し、白熱の好勝負を繰り広げた。

第1試合
DYM 0-1 JBS

画像: 試合終了間際、JBS繁野が劇的な決勝点を流し込んだ(写真:高野徹)

試合終了間際、JBS繁野が劇的な決勝点を流し込んだ(写真:高野徹)

 開始1分にシュートを放つなどキックオフと同時にエンジン全開で攻勢に出たJBS。ピッチ中央の清都と繁野を起点に、狙いとするサイド攻撃で何度もチャンスをつくった。しかし、GK川上を中心とするDYM守備陣も各選手が懸命に体を張り、最後の一線を割らせない。試合終盤を迎えてもスコアは動かず、このままドロー決着かと思われたが、60分、ゴール前に走り込んでいた繁野がこぼれ球を押し込み、その直後に試合終了のホイッスル。劇的決勝点を挙げた繁野は、「ボールが来ると信じて走りました。今日は鈴木監督の誕生日だったので、勝つことができて良かったです」と今季初勝利を喜んだ。

【出場メンバー】

DYM:GK川上敏和、DF濱野雄大、川野博久、MF羽賀健太、伊藤匠哉、澤口和哉、高野大(27分、塚本海)、佐藤大将、加藤慎介、FW片岡新之介(47分、山田圭太郎)、中村斗紀弥(42分、城内勇人)

JBS:GK稲井隆太、DF久保功(田中晴飛)、齊藤優大(45分、炭谷恵太)、戸塚拓磨(42分、安達捷)、清都圭太(42分、仁科宏太)、和田健太、MF風祭佑太(42分、大和将也)、繁野竜介、粕谷直輝、小野翔矢、FW木下諒人(42分、高橋倫太郎)

第2試合
FOCUS 0-3 IKI

画像: FOCUSの粘り強い守備に苦しみながらもIKIがわずかな好機を確実にゴールにつなげて初勝利をもぎ取った(写真:高野徹)

FOCUSの粘り強い守備に苦しみながらもIKIがわずかな好機を確実にゴールにつなげて初勝利をもぎ取った(写真:高野徹)

 静かな立ち上がりとなったが、IKIの村関が相手最終ラインの裏にロングパスを放り込み、じわじわとFOCUSを押し込んでいく。すると17分、ゴール前でこぼれ球を拾った中村が冷静に流し込んでIKIが先制。中村は24分には河尾のパスを受けて追加点を決め、リードを2点に広げて前半が終了した。後半に入ってもIKIが押し込む展開が続き、40分、村関のクロスが相手DFのオウンゴールを誘って3-0。終盤はFOCUSが反撃に転じるも、守りを固める相手に跳ね返され、そのまま試合終了。完封したIKIが今季初勝利を飾った。

【出場メンバー】

FOCUS:GK村上尚輝、DF松元恵三、三森慎也、MF相原瞬、大谷友樹、小川辰也、剱持雄希、勝村康平、小林良綺、福籠渉、鈴木佑弥

IKI:GK藤野健太郎、DF藤平一成、湊谷仁、福田康政、清水悟、MF村関岳志、田村智弘、伊藤洋貴(42分、白坂桂一)、中村修也、河尾俊祐、杉山文一(30分、山田匡史)

第3試合
FC Kent × NSSOL(エキシビションマッチ)

画像: 前節は不戦勝、今節はエキシビジョンマッチのNSSOL。次節はいよいよ真の初勝利に挑む(写真:高野徹)

前節は不戦勝、今節はエキシビジョンマッチのNSSOL。次節はいよいよ真の初勝利に挑む(写真:高野徹)

 今節試合のなかったNSSOLは、ゲストチームのFC Kentとのエキシビションマッチを実施。両チームのキャプテン同士のつながりによって実現したゲームは、高いインテンシティーと集中力が最後まで保たれ、2-2の好ゲームとなった。公式戦ではなかったものの互いに勝利を追い求め、試合後に「勝ちたかった!」と悔しがる様子が真剣勝負を物語っていた。

第2節 MIP
MF 繁野竜介(JBS)

画像: 第2節 MIP MF 繁野竜介(JBS)

 ボランチとして出場し、ピッチ中央で大きな存在感を放った。終盤になっても運動量が落ちず、試合終了間際に相手ゴール前まで走り込んで決勝点をマーク。チームに今季初勝利をもたらした。

<Pick Up>
Z世代さんいらっしゃい

アイエックス・ナレッジ株式会社
MF 河尾俊祐 (23歳)

画像: <Pick Up> Z世代さんいらっしゃい

 IKIの中盤で活躍する河尾俊祐選手は、入社2年目でまさしくZ世代の23歳。「サッカー部のグループLINEがあるのですが、上の世代の方はトップ画像がマラドーナとかラモス瑠唯だったりして、憧れの選手でギャップを感じます(笑)」。とはいえ、そんなジェネレーションギャップを埋めるのも部活動の役割で、「普段は同じプロジェクトの人としか会わないのですが、サッカー部のおかげで社内に知り合いが増えました。試合のときには取締役の方も応援に来てくれるので、ありがたいですね」と話す。初出場のITサッカーリーグの印象を聞くと、「いざ試合に入ると、みんなバチバチですね(笑)」と想像以上のレベルに驚きつつ、「いろいろな賞があると聞いているので、一つくらいは狙いたいと思っています」と、個人賞の受賞に意欲を燃やしている。

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