パリ五輪世代で構成するU-21日本代表が3日、ウズベキスタンで行われているU-23アジアカップのグループステージ初戦に臨んだ。序盤から攻めきれず、日本は苦しい戦いを強いられたが、鈴木唯人のゴールで先制。直後に追いつかれたものの、鈴木彩艶のPKストップで勝ち越しを許さず、逆に細谷真大が決めて、2-1で勝利を飾った。

上写真=細谷真大のゴールを喜ぶ日本代表の選手たち(写真◎AFC)

■2022年6月3日 AFC U23アジアカップD組第1戦(@パフタコールS)
UAE 1-2 日本
得点:(U)ヤセル・アルブルーシ
   (日)鈴木唯人、細谷真大

画像: ■2022年6月3日 AFC U23アジアカップD組第1戦(@パフタコールS) UAE 1-2 日本 得点:(U)ヤセル・アルブルーシ (日)鈴木唯人、細谷真大

時間の経過とともに連動性が生まれた

 大岩剛監督率いるU-21代表がウズベキスタンで開催されているU-23アジアカップの初戦に臨んだ。相手はUAE。日本はポゼッションで上回り、ゲームを進めていくが、ボールを握る場所は自陣であることが多かった。危険な地域になかなかボールを運べず、後方からボールホルダーを追い越すような動きも乏しい。暑さのせいもあるだろうが、前半は連動よりも一発を狙うようなプレーが目立った。

 0-0のまま後半を迎えると、斉藤に代えて三戸を投入。コンディションの問題か、本来の躍動感が見られない斉藤に代えて所属する新潟で好調を維持する三戸を入れ、攻撃の活性化を図った。すると61分、待望のゴールが生まれる。左から右へとボールを動かし、内野がクロスを供給。相手CBアルヌアイがクリアし損ねて、ボールはボックス内に進入していた鈴木唯に通った。鈴木は慌ててスライディングしてきた相手DFを冷静にかわしてシュート。日本が先制に成功した。

 だが、その1分後のことだった。敵陣で細谷がファウルを犯し、FKを与えると、キッカーのスレイマンに最終ラインの裏に蹴り込まれる。チェイス・アンリと加藤がそろって背後を取られ、ダイレクトでアルブルシに叩き込まれてしまった。人数はそろっていた。だが対応しきれず、すぐさま同点に追いつかれることになった。

 その後は一進一退の攻防が続いていたが、72分、再びFKの流れから日本はピンチを迎えた。敵陣左サイドで与えたFKを蹴り込まれると、クリアしたものの、セカンドボールを拾われて同サイドの深い位置まで進入を許す。マフディにクロスを上げられ、ボックス内でチェイス・アンリが対応したが、広げた腕に当たってハンドの判定。相手の攻勢に耐え切れず、PKを献上してしまった。

 決められれば逆転され、さらに相手が勢いづく場面。だが、日本の守護神が大仕事やってのける。鈴木彩がイドリスのキックの瞬間まで我慢して動かず、コースを見切って右手でストップ。ビッグプレーでチームを救うとともに、相手に傾いていた流れを引き戻してみせた。

 ピンチのあとにチャンスあり。76分、日本が勝ち越しゴールを手にした。右サイドでパスを受けた内野が持ち上がり、前方の藤尾にパス。縦に短く持ち出してクロスを入れると、ゴール正面で待っていた細谷が強烈なヘッドを叩き込んだ。

 ついに勝ち越した日本はその後も攻めの姿勢を示しつつ、時計の針を進め、粘るUAEを振り切り2-1で勝利を飾った。日本にとっては実に苦しい試合だったが、勝ち切ったことは大きい。今大会は五輪への出場権がかかった大会ではないものの、次回大会で優位な組分けとする上でも結果を出したいところ。何より中2日で続くハードな日程をこなして勝ち上がることができれば、チームは経験を重ねて、より成長するはずだ。次戦は6日、相手はサウジアラビア。日本は当然、連勝を狙う。

【試合情報】
『AFC U23アジアカップ2022 グループステージ第2戦』
▼2022年6月6日(月):22時キックオフ
・日本代表vsサウジアラビア代表
※DAZN独占配信


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