U-22日本代表は26日、Uー23アジアカップ予選のカンボジア戦に臨み、4-0で大勝。チームの2点目を挙げたのが、甲田英將(名古屋U-18)だ。華麗なドリブルと鋭いシュート、積極的な仕掛けで存在感を示した。

上写真=右サイドから何度も仕掛けた甲田英將(写真◎山口高明)

やってきたことを出せば勝てる

「日の丸を背負って、代表のユニフォームを着て国際試合を戦うのは本当に久しぶり。自分自身、絶対に勝たないといけない気持ちがありましたし、自分がチームを勝利に導くという気持ちで挑んで、貢献できてよかった」

 前半終了間際だった。甲田が鮮やかにピッチに舞った。右サイドで松井蓮之のロングパスを受けると、距離を詰めに来た相手の左サイドバック、スー・バランをボディーフェイントでかわし、ドリブルを開始。右からボックスに進入した。さらにチェックに来たCBユエ・サフィを一瞬の体重移動で惑わし、右にかわすと、その刹那、左足を一閃。ゴール右隅にシュートを決めた。

「今日は自分のドリブルがいい感じで、1対1の状況があったら自分のプレーをしっかり出して結果を残そうと思っていました」

 4-3-3の右ウイングとして先発すると、最初は硬さも見られたが、次第にキレのある動きで相手守備網を破り始めた。得点シーンはまさに甲田の持ち味が発揮された形だ。積極的な仕掛けとスキルフルなドリブルは、幼いころから繰り返し「メッシのドリブル」を研究し続けてきた甲田の大きな武器だ。

「緊張はありましたけど、今までやってきたことを出せば絶対に勝てる自信はありました」。59分に中村仁郎と交代してベンチに下がるまで、日本の攻撃を活性化。積み重ねてきたものをピッチで表現した。「(次戦も)チャンスは回ってくると思うので、しっかり自分を出したい」。

 来季のトップチーム昇格が内定している名古屋グランパスU-18の俊英。次戦の香港でも、ピッチに舞って鋭く刺す、そんなプレーが期待される。


This article is a sponsored article by
''.