U-22日本代表を率いる冨樫剛一監督が、U-23アジアカップ予選を前に取材に応じた。日本は26日にカンボジア戦、28日に香港戦と3日間で2試合に臨む。国際試合自体が初めての選手もいる中、来年6月に開催予定の本大会出場を目指し、いかに戦うのか。指揮官が意気込みを語った。

上写真=練習中、選手に指示を送る冨樫剛一監督(写真◎山口高明)

誰が出ても遜色ないチームが2つできる

 今回の予選で対戦する2チームは、日本からすれば格下だ。しかし、3日間で2試合というハードな日程と、先週末にJリーグの公式戦に出場している選手も多いという状況を考えれば、簡単に勝てる保証などない。まして今回のチームには日の丸を背負って国際試合に臨むこと自体が初めての選手も多い。

 しかし、U-22日本代表を率いる冨樫監督は「これは世界に誇れる部分ですが、選んだ23人の組み合わせ次第で、誰が出ても遜色ないチームが2つできる」と説明。さらに「中1日で2試合を戦えるチームで編成している。初戦にコンディションを合わせられる11人を選びたい」と初戦の選手起用について言及した。

 初戦の相手、カンボジアは23日に香港と対戦し、4-2で勝利を飾っている。その印象について冨樫監督は「良い選手が多いと感じています。U-20のアジア1次予選でベトナムと引き分けましたが、向こう(東南アジア)の選手がうまいのは自分の中では分かっているので、想像通りに良いチームだなと思いました」と語り、ただ一方で「90分の中で、どう自分たちがストーリーを持ってゲームに勝って終わるのかというところになる。その点を選手たちと共有していきたい」と意気込みを口にした。

 今回の試合前に選手全員がそろって練習できた時間は1日しかない。ただ、以前の合宿で共有したものがあり、不安はない。相手を侮ることなく、しかし過度に怖れることもなく、きっちり日本の特長を出せば、勝利をしっかり手にできると指揮官は自信を示した。特長とは、アンダー世代から積み上げてきた「攻守一体になって戦っていく日本の武器」だ。

 1位突破へ、まずは重要なカンボジア戦。試合は明日26日、13時に福島・Jヴィレッジでキックオフされる。

『AFC U23アジアカップウズベキスタン2022予選◎グループK』
▼10月26日(火) 13:00
 日本対カンボジア(福島/Jヴィレッジスタジアム)
▼10月28日(木) 13:00
 香港対日本(福島/Jヴィレッジスタジアム)

※なお、来年6月に開催が予定されている『AFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022』には、予選各グループ1位の11チームと、各グループ2位のうち成績上位の4チームにホスト国のウズベキスタンを加えた16チームが出場する。


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