7日、FIFAワールドカップ・アジア最終予選グループAの韓国がホームでシリアと対戦した。先行しながらも追いつかれる苦しい展開も試合終了間際にエースであり、キャプテンマークを巻くソン・フンミン(トットナム)が勝ちゴールを決め、チームを勝利に導いた。

上写真=ドリブル突破をはかる韓国のソン・フンミン(写真◎Getty Images)

試合終了間際に価値ある一振り

 イラク、レバノンと対戦した9月のホーム2連戦を1勝1分けで終えた韓国は、予選序盤にして早くも3試合目となるホームゲームに臨んだ。相手はシリア。2戦を終えて未勝利ながら、首位のイランと敵地で僅差の勝負を演じ、UAEと引き分けている相手。案の定、前半はやや堅いゲームとなり、0-0で終わった。

 迎えた後半、鮮やかな一発で韓国が先制に成功する。48分、ファン・インボムが左足でサイドネットに突き刺さるミドルシュートを決め、均衡を破った。そのまま韓国が押し切るかに思われたが、84分、シリアが狙いのサイド攻撃から同点に追いついた。

 右サイドを攻略し、マハムード・アルマワスが上げたクロスが流れてきたところを、オマル・フリービーンが収め、ボックス左隅から右足を一閃。無理な体勢から放ったシュートは柏レイソルの守護神キム・スンギュが守るゴールを破った。

 歓喜に沸くシリアベンチ。ただ一方で韓国の選手たちは冷静だった。引き分けを意識しつつプレーし始めたシリアに対し、ボールを握って相手を押し込み、ロングボールを交えながら力づくの攻めを展開。そして、89分、ついにエースが輝きを放った。敵陣右サイドでFKを得ると、ホン・チョルのキックをボックス左でキム・ミンジェが頭で折り返す。待っていたのは、ソン・フンミンだった。

 試合終了間際の劇的なゴール。仲間がつないだボールを蹴り込んだエースのもとに、チームメイトが駆け寄る。VARを経てゴールが認められると、4分のアディショナルタイムもきっちり戦い抜き、韓国が2-1でシリアを下した。

 最終戦のスタートから3試合は2勝1分け。韓国はカタールW杯出場に向け、着実に歩を進めている。


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