東京五輪の男子サッカーは28日、1次ラウンド最終節を戦い、グループDではサウジアラビアとブラジルが対戦した。勝利で1位抜けを狙うブラジルはクニャが先制するも、すぐにサウジアラビアのアラムリに返されて苦戦。次の1点がなかなか取れない展開が続いたが、終盤に10番を背負うリシャルリソンが2ゴールを挙げて勝負あり。他会場のコートジボワールとドイツが引き分けに終わったため、狙い通り首位通過を決めた。

上写真=勝ち越しヘッドを叩き込む、リシャルリソン(写真◎Getty Images)

■2021年7月28日 サッカー男子1次ラウンドD組(@埼玉スタジアム2002)
サウジアラビア 1ー3 ブラジル
得点:(サ)アブドルラ・アラムリ
   (ブ)マテクス・クニャ、リシャルリソン2

・サウジアラビア:GKアミン・ブハリ、DFサウド・アブドルハミド、ハリファ・ドサリ(88分:ハリド・ガナム)、アブドルラ・アラムリ、アブドルバシット・ヒンディ、ヤセル・シャラニ、MFサミ・ナジ(61分:アブドルラハマン・ガリーブ)、アリ・ハッサン(61分:ムフタル・シャイク)、サルマン・ファラジ(88分:ナセル・アロムラン)、サレム・ドサリ、FWアブドラ・ハムダン(76分:フェラス・ブリカン)

・ブラジルメンバー:GKサントス、DFダニエウ・アウベス、ニニョ、ジエゴ・カルロス、ギリェルメ・アラナ(88分:アブネル)、MFマテウス・エンリケ、ブルーノ・ギマラインス(84分:ガブリエル・メニノ)、アントニー(46分:マウコム)、マテウス・クニャ(84分:ガブリエル・マルチネリ)、クラウディオ(71分:レイニエル)、FWリシャルリソン

苦しみながらも終盤に勝ち越す

 戦前からブラジルの優位が伝えられていたが、試合は緊迫した展開になった。ブラジルは14分に左CKからクニャのゴールで先制するも、27分にサウジのFKの場面でアラムリに決められ、同点にされた。するとそこから50分以上、ブラジルは優勢にゲームを進めながらもネットを揺らすことができない状態が続いた。

 数は限られるものの、サウジアラビアに守備網を破れる場面も散見。攻めども決められない展開は、アップセットが起こる流れも生む。試合時間残り15分を切り、ブラジルにとっては嫌なムードが漂い始めた。だが、ここで王国の10番がチームを救う。76分、左サイドのFKの流れからリシャルリソンがヘッドを叩き込み、勝ち越しに成功した。90分にはブラジルらしいパスワークから最後は再びリシャルリソンが押し込み、加点。粘る相手を振り切ってブラジルが3-1で勝利を飾った。

 他会場で行なわれていたドイツ対コートジボワールが引き分けたため、ブラジルの1位通過が決定。グループCの2位エジプトとの対戦が決まった。

■グループD順位表
1 ※ブラジル(勝ち点7/2勝1分け/7得点・3失点/得失点4)
2 ※コートジボワール(勝ち点5/1勝2分け/3得点・2失点/得失点1)
3 ドイツ(勝ち点4/1勝1分け1敗/6得点・7失点/得失点-1)
4 サウジアラビア(勝ち点0/3敗/4得点・8失点/得失点-4)
※決勝トーナメント進出決定


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