東京オリンピックの男子サッカーは7月25日に各国が1次リーグ2戦目を消化。D組ではブラジルとコートジボワールの組み合わせが行われた。試合は序盤にブラジルが退場処分を受けて1人少なくなるという難しい展開に。それでも多彩な攻撃で押し込んだが、結局スコアレスドローに終わった。

上写真=ドウグラス・ルイス(左)がユスフ・ダオ(右)を倒して退場に。ブラジルは苦しくなった(写真◎Getty Images)

■2021年7月25日 サッカー男子1次ラウンドD組(@横浜国際総合競技場)
ブラジル 0-0 コートジボワール

・ブラジルメンバー:GKサントス、DFダニ・アウベス、ニノ、ジエゴ・カルロス、ギリェルメ・アラナ、MFドウグラス・ルイス、ブルーノ・ギマランエス、アントニ(74分、ガブリエル・マルチネリ)、クラウディオ、FWマテウス・クニャ(74分、マウコム)、リシャルリソン(79分、パウリニョ)
・コートジボワールメンバー:GKエリザ・イラ、DFウィルフリード・シンゴ、エリク・ベイリ、クワディオイブ・ダビラ、MFジー・ウアタラ(64分、コッフィ・クアオ)、エブエ・クアシ、フランク・ケシー(90+3分、イドリサ・ドゥンビア)、イスマエル・ディアロ、FWアマド・ディアロ(63分、クリスチャン・クアメ)、ユスフ・ダオ(75分、シェイック・ティミテ)、マックス・グラデル(90+3分、アブドゥル・ケイタ)

コートジボワールも数的優位を生かせず

 ブラジルはドイツに4-2、コートジボワールはサウジアラビアに2-1と、ともに白星で大会をスタートさせ、連勝でグループステージ突破を狙いたい一戦。ところが、13分にいきなりブラジルに試練が訪れる。

 ドウグラス・ルイスがカウンターを止めようと相手と入れ替わったときに、ユスフ・ダオに接触して倒したとしてファウル、イエローカードが提示された。しかし、VARチェックのあとに主審によるオンフィールドレビューを経て、レッドカードに変更されたのだ。いきなり1人少ない戦いを強いられることになった。

 この試合の流れを大きく変える出来事、と思われたのだが、それでもブラジルはブラジルだった。ボランチの1人が退場したら、並のチームであれば4-4-2の立ち位置を4-4-1に変更するところだが、それぞれがカバーの意識は強めつつもそのまま4-3-2で戦っていった。

 しかも、ボール回しの素早いテンポが落ちることはなく、さすがの技術で押し込んでいく。サイドからでも中央からでも、あらゆる方法で多彩なチャンスを何度も作っていった。

 コートジボワールからすればブラジルの早々の退場劇は幸運だったが、せっかくボールを奪ってもなかなかゴールに近づけないまま。後半は1人少ないブラジルが徐々に足が止まるものの、それは守勢に回っていたコートジボワールも同じ。しかも、79分にはエブエ・クアシも2回目の警告を受けて退場となり、コートジボワールも1人少なくなった。

 結局、最後までどちらにもゴールは生まれることはなく、0-0のまま試合終了。それぞれ勝ち点を4に伸ばすにとどまって、勝ち抜きは最終節に持ち越されることになった。


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