東京五輪の女子サッカー競技は7月24日、1次リーグの第2戦を戦った。G組では、スウェーデン女子代表とオーストラリア女子代表が対戦。序盤は点を取り合う形になったが、最後はスウェーデンが地力を示してオーストラリアを突き放して勝利。開幕2連勝という理想の結果を手に入れた。

上写真=途中出場してチームの4点目をスコアしたブラクステニウス(写真◎Getty Images)

■2021年7月24日 サッカー女子1次ラウンドG組(@埼玉スタジアム2002)
スウェーデン女子 4ー2 オーストラリア女子
得点:(ス)フリドリナ・ロルフォ2、リナ・ハーティグ、スティナ・ブラクステニウス
   (オ)サム・カー2

・スウェーデン女子メンバー:GKヘドビグ・リンダール、DFハンナ・グラス(46分:ナタリエ・ビョルン)、アマンダ・イレステット、マグダレナ・エリクソン、ヨンナ・アンデション、MFフィリッパ・アンゲルダル(78分:ハンナ・ベンニソン)、カロリネ・シガー、ソフィア・ヤコブソン’78分:オリビア・ヒョウグ)、コソバレ・アスラニ、フリドリナ・ロルフォ(86分: マデレン・ヤノギー)、FWリナ・ハーティグ(59分:スティナ・ブラクステニウス)

・オーストラリア女子メンバー:GKティーガン・マイカ、DFエリー・カーペンター、クレア・ポーキンホーン、アイビ・ルイク(63分:アラナ・ケネディ)、MFヘイリー・ラソ(80分:メアリー・ファウラー)、エミリー・バンエグモンド、タメカ・ヤロップ(63分:カーラ・クーニークロス)、ステファニー・ケートリー、FWカイア・サイモン(87分:エミリー・ギルニク)、カイトリン・フォード、サム・カー

2連勝で理想の展開に持ち込む

 世界ランク1位のアメリカを破ってその力を証明したスウェーデンは、この試合でも素早い攻守の切り換えから先制してみた。敵陣でボールを奪うと、右サイドにいたヤコブソンにパスが出て、ゴール前の状況をしっかり見つつクロス。そこに走り込んだロルフォが合わせ、鮮やかにネットを揺らした(20分)。複数人が絡んだゴールであり、チーム状態の良さを感じさせたが、ニュージーランドとの隣国対決を制したオーストラリアも黙っていなかったサイモンのクロスにエースでキャプテンのカーが飛び込み、ゴール(35分)。頼れるキャプテンの2試合連続得点で追いついた。

 オーストラリアの勢いは止まらない。後半開始早々、フォードが左サイドをえぐってクロスを上げたるとスウェーデン守備陣がボールウォッチャーになってしまい、ゴール前でフリーになったカーが再びゴールをスコア(48分)。強豪相手に逆転したオーストラリアの選手たちはピッチで喜びを爆発させた。

 だが、ゲームはここからだった。縦への鋭い突破と球際の激しさを武器にスウェーデンがオーストラリアにプレッシャーをかけ、ペースを強引に握り返したのだ。すると52分にヤコブソンの突破か最後はハーティグが詰めて同点とし、63分にはロルフォが鮮やかなミドルシュートでこの日2点目をマーク。アッという間に逆転し、81分にはブラクステニウスが左からのクロスに飛に込んで頭を合わせて突き放し、勝利を飾った。真っ向勝負でアメリカを破った実力は本物だ。メダルを狙うスウェーデンは充実の内容で2連勝を飾り、3戦目にある程度、主軸を休ませるという理想の展開に持ち込んだ。


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